嘘つきは透明の始まり
坊ちゃん文学賞にこっそり応募を初めて3年目になる。未だに、何の手掛かりも得られない。
言葉遊びのアイデアや最後の一行でのどんでん返しなどは浮かびそうでなかなか浮かばない。だが、年々良くなってきている手応えはある。
2年前の佳作受賞作で「嘘つきは透明の始まり」と言う作品があった気がする。作者は忘れたけど、いい作品でした。話のあらすじは、嘘つくとその人が徐々に透明になっていって、最後には消えてしまうというものだった。この作品は、言葉遊びもしつつも、最後の一行でどんでん返しをする贅沢で素敵な作品でした。もし興味を持たれた方は読んで欲しいです。
生きていれば嘘つきに出会います。僕も直感で面白いと思えば平気で嘘をつくので、嘘つきの部類です。
一つの嘘が、一瞬で人間関係を壊す場面も幾らか見てきました。実際僕も潰したことがあった気がします。
反対に、積み重なった嘘が人間関係を潰す場合はあまり聞きません。「嘘つきは透明の始まり」はそんな徐々に嘘をつく人間が人間関係を潰す場面を描いた作品だと思います。
そこから得たのは、非現実性も受賞には必要なのではないかと言うこと。私が投稿した作品たちは、現実的すぎた気がします。
「こんなことはありえない」
そんなことでも、アイデアがあればとりあえず書いてみようと思いました。
というのは置いといて、実際は正解なんてわからないのでこんな憶測はどうでも良いのです。
嘘で、人間関係が潰れたとしても、潰れるまでの思い出は決して嘘にはなってほしくないのです。
と言うのは僕の理想論ですが、実際人間関係と言うのは、積み木のように儚いものだなと感じました。