十一房珈琲店
こんばんは。
初めましての記事を投稿してから続け様に書いています。
いまの、十一房珈琲店について。
これは店主に許可を得て書いているわけではありません。私が独断で勝手気ままに書いています。
「コロナ禍」
大変な状況です。
どのお店も、どの業界も、大変だと思います。本当に。
でも、私は自分勝手なので、自分、もしくは自分の周りの人さえとりあえず無事であれば、まずはそれで良いと思っています。
でも、私の働かせてもらっている銀座の十一房珈琲店は、とても無事とはいえない状況に陥っています。
細かい金銭事情はわかりません。
あの一等立地の家賃も、月の売り上げも、赤字具合もわかりません。
しかし店主の様子を見るに、Facebookの字面を読むに、過去にない危機に瀕しているということはわかります。
最新の投稿なんて、なんなんでしょう。
まるで廃業することが決まって、思い出のために細部の写真を撮っているようではないですか。
「銀座」というまち
銀座は歓楽街であり、観光地であり、オフィス街でもある、非常に特殊な立地です。
通常時は活気に満ちている通りも、今はまるで世界の終わりかのように閑散としています。
その人の多さに、多くの常連さんに支えられて今日まで40年余り営業を続けてこられています。
しかしこのコロナの影響によりビジネスマンがいなくなり、観光客がいなくなり、現実的に売り上げが急激に下がっています。
それでも家賃は変わりません。固定費は変わりません。
今は営業時間を変更し、人件費を削減し、変わらず珈琲豆を焙煎し、お客さんに支えられ、なんとか維持できているようです。
私などが声を上げたとて何が変わるわけでもないかもしれませんが、声を上げずにいられない状況です。
自分の働くお店を存続させたい、というより恩人である店主が大切にしているお店に存続していてほしい。
たかだか数年働かせてもらっているだけの私の想いなんて、店主の想いに比べたら、何年、何十年と通い詰めている常連さんの想いに比べたら米粒ほどでもないかもしれません。
今も変わらず、珈琲を作っています
50を迎えた初老のおじさんが肩こりに苦しみ、老眼を労り、PC・スマホをたどたどしく弄り操り、お店に通ってくださっていた常連さんをまたお迎えするために、四苦八苦しています。
淡々としているように見えて、きっと寝ても覚めてもお店のことを、お客さんのことを考えているのだと思います。
私はそんな人に雇ってもらい、いろいろなことを教えてもらい、きっといつかそう遠くない未来に退職をして独立します。
しかしその未来に、十一房珈琲店で、店主が店主をしていないなんてことを考えたこともありませんでした。
私が独立したら、また客として、店主の珈琲を飲めるものだと思っていましたし、一国一城の店主同士らしい会話なんかもできるものだと思っていました。
だから、もしよければ、珈琲がお好きな方。
十一房珈琲店の珈琲豆を購入して飲んでみてください。
美味しいと思います。
私は、スマトラが好きです。
浅いところだとエチオピア、深いところだとタンザニア、マイブームはメキシコです。
地味ですがブレンドも捨てがたい。
私たちはただ、しっかりと美味しい珈琲を作り、届けます。
それを受け取って頂けると、ありがたいです。
https://cafebechet.blog.fc2.com/
ただいつまでもこんな状況で、このような発信を続けていてはいけません。
十一房珈琲店にお金をお支払い頂けるような価値を、私たちが作っていかなければなりません。
いま、出来ることを淡々と。
とりあえず、これがいま私に出来ること。
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