【2025年も引き寄せていこう〜純喫茶での出会い】
私は、大阪生まれ大阪育ち、昨年の夏に東京生まれの彼と再婚し、神奈川に子連れで移住。
年末は特に大阪に帰省する予定はなかったが母が骨折で緊急入院を余儀なくされ冬休みとリモートワークを駆使して帰省。
実に16日間以上も仕事、お見舞い、大掃除、家事と24時間子どもと一緒にいる状態でこなすのは至難のわざ。
ちゃんと辛いw
唯一の癒しは、夫と母のお見舞いでお茶をする1-2時間。
もう完全に疲労困憊だったのを見かねて姉が娘2名を預かってくれるというので2人で大好きな純喫茶に行ってきた。
疲れが溜まりすぎて、正月なのに全く休めない。
全国の子育てしている人は首がへし折れるくらいうなづいて共感してくれるだろう。
そんな数時間の癒しの時間で、素晴らしい出会いがあった。
カランコロンカラン🎵
「ショートコント、純喫茶!」
と言わんばかりに喫茶店のドアベルが鳴った。
そこには、温和そうなおじさま2名が立っていた。
「僕たち、youtuberなんですが撮影させていただいていいですか?」
純喫茶の店主にお声がけ。
マスターのご快諾で撮影はスタートしていた。
常連の私たちは、1回目のモーニングを終え2回目のモーニングの構想を練っていたところだった。(モーニングの制限回数なんて、この世にはないのだ)
「常連の方ですか?」
流れるようにインタビューしていただき、お話が盛り上がり結局彼らの撮影にざっくり参加することになった。
この純喫茶の素敵なところや私たちの生業、これからやっていきたいことを美味しい(2回目の)モーニングを食べながら談笑。
その純喫茶の歴史をマスターにもそのyoutuberさんがガンガンインタビューしてくれるので常連の私たちも知らなかった情報がたくさん出てきて面白かった。
今年、ガッツリ働き方を変えて自分たちの「好き」を形にしていく年と決めた私たち。もちろん2人の小さい子供を抱えているし、不安がないわけではない。
そんな私たちに大変響くエピソードを聞かせてもらった。
いつもニコニコ優しいマスター。
元々はバンドをしていてスタジオカフェを仲間と作りたかったんだとか。
しかし、世間の反対や土壇場の不動産のキャンセル、資金繰りなど数々の壁が立ちはだかった。
そして、まずは喫茶の勉強をしようと事業を始め、関西圏に16店舗を経営をするまで大きくなったんだとか。
しかし、おそらく並々ならない苦労があったんだろう。
それらをあるとき全て畳み、人生途方に暮れて、日本海に立ったこともあったんだとか。
死ぬ勇気もないけど、人生の終わりをただ、海を眺めて佇んで決めかねていたらしい。
もうだめだ、と思ったとき、ふと少し離れたところにいた青年の姿に目を奪われた。
彼は、岩場でせっせと物書きをして、
そしてスッと立ち上がり、
ゴーグルをつけ、足ヒレをつけ、モリを持ったと思ったら
ザッバーン!!!
海に潜り、少ししたらお魚を捕らえて海から上がり、
また、何事もなかったように物書きを始めたんだとか。
食事の時間にその魚を焼いて食べ、食事が済んだらまた物書きを始めるんだろう。
マスターは、その姿を見て思った。
「待てよ、人生はもしかしたらとんでもなく面白いものなのかもしれない」
と。
(ここで一同爆笑)
そこから、一念発起し、現在の喫茶店の研究を始めた。
関西圏の喫茶店400店舗を周り、
今の喫茶店に何が足りてないかを分析、
ITの技術もあったようでアプリを開発し(いや、凄すぎる)
どんな空間にしたいかを徹底的に考えた。
そして堺にある古民家を借りて全てを自分でDIYして喫茶店を立ち上げた。
そのときなんと、マスターは76歳。
バンド仲間とスタジオカフェをやろうと誓ってから気づけは50年経っていてようやく自分がしたいことを今できているんだとか。
現在、マスターは82歳。
毎日、ひっきりなしにくるお客さんを切り盛りしている。
アルバイトを半日2名ほど雇っているが、ほぼマスターが全てを行う。
そして、店が閉まると次は音楽スタジオを作るべく工事に取り掛かる。
「定休日はないんですか?!」
そう聞かれるも、
「僕が倒れるまではないです。
というか、僕はこの喫茶店で遊んでるんです。
だからそもそも定休日なんて概念ないんです。」
(一同、尊敬と爆笑と拍手。尊爆拍。)
メニュー表を見ると、「モーニング終日実施」と記載されている。
なぜ終日モーニング?!
概念としてユニークすぎる。
すると、
「朝日が来るから起きるのではない、起きた時が朝なのである」とおっしゃっていて、
起きて一番に食べる食べ物が「モーニング」だから夜起きる人にもとっても朝に限らずモーニングを提供するという観点から
終日モーニングが生まれたそうな。
それを2回目のモーニングを食べながら聴くお気楽夫婦、それは私たち。
マスターが400件回って、住宅街の喫茶店がなくなっている事実に絶望したそうな。
昔は、地域の人たちの集いの場として集まれる空間、それが喫茶店だったのだ。
今は、時間を捻出してきたりする割と敷居の高い喫茶店が増えているのかもしれない。
しかし、ここは3食をここで完結できるような居心地のいい空間になっている。
それもそのはず、値段が破格すぎる。
・トースト40円(バター付き)
・ゆでたまご20円
・ミニサラダ50円
・水出しコーヒー300円(しかもジョッキで出てくるw)
全てのドリンクがおかわり200円引き。
100円でおかわりできるので無限にいることができる。
その日2回目の来店にも「おかわり制度」は導入されるので1日3回きても500円でコーヒーが飲める。(凄すぎる)
パスタ、カレー、チーズトースト、とにかくなんでも美味しいのに、
一番高いメニューで750円。
え、価格破壊。
だから本当に小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで気兼ねなく来れる空間。
私はこの純喫茶が好きすぎて、その喫茶の絵を描き飾らせてもらっている。
春にオープンするスタジオでは、若者がカルチャーを発揮できるような空間にしたいとのこと。
それをキラキラした目で話す82才のマスターを見ていたら、
私たちもそのyoutuberさんも、
まだまだ若いのに何を二の足踏んでいるんだろう??
と思い胸の中が熱くなってきた。
私たちも、現在絶賛「居場所」を作れるように夫婦で動いている真っ最中。
ママさんが少しほっこりできる空間
1人できても私たちおしゃべり夫婦と話せばひと笑いがある空間
子供を連れてきやすく、お客様同士が会話が生まれる空間
家で居場所がない子どもの第二の居場所になれる空間
何かを始めたい人が「自分も動き出せばできるかも」と思ってもらえる空間
そんなものを目指して構想を練っている。
喫茶店やカフェって、
コーヒーやフードの味ももちろん大事だけど、
結局は店員さんや空間や、集まりやすさで決まると思う。
フラッと寄ったらなんか一日が+αされたり。そこにある安心感をあたる空間。
大好きな純喫茶の生い立ちをyoutuberさんの巧みなインタビューにより知ることができてかなり実りの多いデートだった。
そのYoutuberさんも会社で働きながら、地域おこしの貢献したくてこの活動を始めたそう。
私たちが事業を始めたら、インタビューに行くね!と約束してくれた。
なんでも、こうやって喫茶に行ってお客さんと談笑した撮影は初めてだったそう。
彼らは普段兵庫県で活動しており、大阪に来ることはほぼないそう。
そこで、たまたま帰省していた神奈川に住んでいる私たちとたまたまこの1時間が合致しただけ。
私は、運がいい。
私たちは2人集まるとさらに強運になる。
それをちゃんと、声に出して「運がいい」と発するようにしている。
明るい方向に目を向けることを大切にしているからこそ、ご褒美にこういった素敵な引き寄せが起こるんだ。
今年も、今まで以上に引き寄せていきましょう!!!
76歳で喫茶店起業する人がいて、82歳でまだまだ30代の時の思いを胸に夢を広げている人がいる。
そう、人生はもしかしたらとんでもなく面白いものなのかもしれない。
いや、面白くするしかないのである。
2025年もかっ飛ばしていこう!
フォルテ俱楽部珈琲
Open: 8:00-18:00
価格帯: 300-1000円
Facebook: https://www.facebook.com/SweetTimeCafeFORTEClub/
デネブちゃんねる
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