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ork
【お題】本棚で自分の「大切」と向き合う#46
二年前まで過ごしていた部屋では、押し入れを改装して書斎風にし、机と、床から天井まで壁一面をびっしり覆う本棚を設置していた。
机で作業しながら、振り返るとすぐそこに資料や小説、漫画があって手に取れる。そんな状態。
家の中で席替えならぬ部屋替えがあり、その本棚は置いてきた。新しい部屋に置くところがなかったというのが一番の理由だけど、結局は半分以上の本を「新生活に連れて行かなくてもいいな」と思ったからだった。
処分するにあたって、少しでも心に引っ掛かった本は開いて持っていくかどうか検討した(片付けが進まないやつ)
でも、そうした大多数の本が「やっぱり処分しよう」で済んでしまった。
結局のところ、読書が好きでも、漫画が好きでも、小説の資料をたくさん集めても、
嗜好が変わったり、いらなくなったりして開かなくなる本は出てくるのだ。
本棚が大きかったばっかりに、以前の私はそういう本も全部抱えていた。
今の本棚は3つに分かれていて、容量でいえば前の4割くらいだと思う。
永久保存したい貴重な本や思い出の本の棚はもうだいぶいっぱいだけど、文庫と漫画のラックはまだ少し余裕がある。
保管するのは大好きなシリーズのみと決めていて、ほかは買って読んでもすぐ処分するつもりだ。
だからこのラックがいっぱいになるのはまだ先だろう。
本棚は大きいと身軽でいられない。面白く読んだ本も、保管の基準に合わなければ感謝をこめて、処分する。そうすると自分が大事にしている、離れられない世界観なんかがくっきりしてくる。
ごちゃごちゃいろいろ持っていないで、大事なモノだけ大事にしたい。
それが今の私の本棚スタイルです。