今朝のお仕事

今朝は色墨を使って染めました。
予定では裏から染めて霧吹きをかけ　表に滲み出るようにしたかったのですが、今回の紙は染料が染み込まず、急遽予定変更。

表から色を差すことにしました。
もう一工夫欲しいので、これからどのように処理していくかは素材と相談しながら　この和紙が一番美しさを発揮できるよう実験してみます。

こちらは、予定通りのモミ紙。
染めたては色が濃く出てますが、乾くとグッと薄くなります。
薄過ぎるときはもう一度色を入れます。
裏から染めてみたりもします。

　　　　　　　　　　　　　十六夜の月
和紙を染める仕事は　なかなか思い通りにはいかず、無理やり力ずくでことを進めると　いやらしい　仕上がりになってしまいます。
つねに、素材と相談しながら　その時の気温だったり湿度だったり、いろんな条件を加味しながら　培ってきた経験と勘で　柔軟に対応する必要があります。

　　　　　　お月さま　たまたま　街灯と　コラボレーション

ただ　そんな風に素材と相談しながらことを進めていくと、思わぬ発見や　自分の実力以上の　水、素材、染料の　生み出す美しさが時々出現します。
その生まれた　偶然の美を　必然になるように　創意工夫していくのが染め和紙の面白さであり、また難しさでもあります。

今回染めた和紙は　洗える和紙のお皿用。
お正月の地元岡山の　天満屋デパートでの催事に出展する予定です。
ぎりぎりになって　まだ作品ができてない焦りもありますが、逆に考えるとまだ一か月あるじゃないかと、自分で自分を励ましております（笑）

最後まで読んでくれてありがとう。
ハッピーな一日を～　チャオ(^^♪

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　　　　　　　　　　　　　梅田剛嗣