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箱張りのレシピ2 上張り。

箱の上張りの様子をレポートします。

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まず 上張りの紙の裏から 糊を付ける。
糊は 正麩糊(小麦粉を炊いた糊)。

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とりあえず 箱の上の部分貼ります。

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次に 側面。
内側に曲げるのりしろ部分(今回は 5分【ごぶ】=約1.5mm)測って余分な部分を喰い裂き(水切り)で 切ります。

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四方とも余分な部分を切ったら 側面を貼ります。
写真のように折り曲げ部分を残して喰い裂き(水切り)にして

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正麩糊で貼り付けます。
内側に折り曲げる部分は のちに 木工ボンドで 貼ります。

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側面の残りの2方を 今度は 箱の角に 継ぎ目が来るように喰い裂きにして貼ります。
内側に曲げる部分は後程 木工用ボンドで仕上げます。

喰い裂き(水切り)にするのは 継ぎ目がほとんど目立たなくなるようにするためです。
実は 去年までは 無地の紙を貼って あとから染め色を付けていました。
今回から先に和紙を染め それを使って箱張りしてます。
こうすることによって 染めのバリエーションが格段に増え 楽しいものができるようになりました。
あらかじめ 仕上がりの和紙の模様や色がわかるので 別注対応も よりスムースにできるようになりました。

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乾かして出来上がり。

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今回作ったのは 半紙箱。結構大きいです。
写真手前がふたの上側、奥が箱の下側の部分の模様の写真です。
下地をしっかり作りこんでいるので 50年~100年 使ってもらいたいです。もちろんやり直し、壊れた時の修理もできますので。
今まで 20年位使ってくれてる人が何人もいますが 箱の内側に墨汁をこぼして張替えをした一点以外は 修理依頼ありません。
大切に使ってくれてるんだろうなとうれしく思います。

次に機会があれば 箱の内張(中側ですね)と 仕上げのこんにゃく糊の使い方をレポートします。

今日は箱の上張りの様子のレポートでした。
ハッピーな一日を~    チャオ(^^♪

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                      梅田剛嗣




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