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【書評】福岡市を経営する/高島宗一郎/ダイヤモンド社

福岡市を経営する/高島宗一郎/ダイヤモンド社

まず、自分がこの本を手に取った理由として、

本の紹介にあった

「日本社会にもっとも足りないダイバーシティは、意思決定層に若者がほとんどいないということだと思ってます」

という言葉に惹きつけられたからである。

自分が今いるスポーツ界、ラグビー界を考えてみてもそう。これはただ単に現場で嘆いているわけではなく、こういう視点にこそ未来を感じると思った。

本の中では著者の高島さんがアナウンサー時代から市長選挙に出馬していく過程や、市長になってからのたくさんの施策が紹介されており、その時どんな想いを抱いて選択をし行動したか、流れるように進んでいき、読んでいく中で自分が福岡市の再建をしたかのような錯覚をも起こした。

日本を変えたかったら地方都市を変えることからという考えは、元東京都知事の猪瀬さんの本を読んだ時にも同じようなことが書かれていた。

大きなものを動かそうとするのには、それを形成する分子を動かすことから。

自分がチームのキャプテンをやっていく中でも通ずる部分だなと思った。チームと選手。まずは選手一人一人の意識を変えること。

日本のラグビー界を考えてもそう。協会とチーム。チームを変えていくことがラグビー界を変えていく。

また、若いリーダーであるがゆえの難しさも、共感した。

小さな成功体験を積み重ねることで周りの信頼を勝ち得る。

変化の中でのマイナスにみえるものは成長痛。

批判より提案を、思想から行動へ。

リスクをとってチャレンジすることが尊敬される社会を創ること。

何に時間を使ったかの割合は1日も一生も同じ

自分がプロスポーツ選手として、チームのキャプテンとして、1人の人間として、背筋を伸ばされる言葉が自身の体験に沿って述べられており、そんなリーダーの率いる福岡市にとても魅力を感じた。とにかく行動、行動、行動

今度福岡に行く予定があるが、これまでに訪れた時とは違う視点で体感したいと思う。


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