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今年も、「アオハルかよ。」の季節が巡る

2017年、日清食品・カップヌードルのCMシリーズ「HUNGRY DAYS」がスタートした。そして、シリーズの開始以降、「アオハルかよ。」という鮮烈なメッセージに彩りを与え続けてきた楽曲が、BUMP OF CHICKENの“記念撮影”だ。


【魔女の宅急便篇】

《今、青春に魔法がかかる》


【アルプスの少女ハイジ篇】

《青春って、ちょっといじわるだ》


【サザエさん篇】

《青春は、いつまで続きますか》


それぞれのCMで描かれた、3つの「青春」。

その全てに、同じように優しく寄り添いながら、確かな説得力をもって等しく讃え上げてしまう”記念撮影”という楽曲の力は、本当に凄まじい。

《想像じゃない未来に立って 僕だけの昨日が積み重なっても/その昨日の下の 変わらない景色の中から ここまで繋がっている》

もう戻れはしない「過去」と、手を伸ばしても決して届きはしない「未来」。そしてその間で、懸命に輝きを放つ「現在」。長年にわたってBUMP OF CHICKENが歌い伝え続けてきた「切なさ」の意義が、ここに最も美しい形で結実している。

だからこそこの曲は、ありとあらゆる「青春」のテーマソングとなり得るのだろう。何度聴いても、心を強く揺さぶられてしまう。


そして、今週から【ワンピース ゾロ篇】の放送が開始された。

これまでのCMと同様、キャラクターデザインを担当したのは、マンガ家・窪之内英策だ。確かな愛と批評性に基づいた彼の大胆なアレンジに、今回も驚かされてしまった。(個人的に、チョッパーの描き方にぐっときた。)

何度観直しても、新たな発見がある。本当に素晴らしいCMだと思う。

そしてやはり、”記念撮影”が響かせる「青春」の輝きは、圧倒的に普遍だ。

今年もこうして「アオハルかよ。」の季節が巡ってきたことが、僕はとても嬉しい。



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松本 侃士
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