
放送事故じゃん!!『悪魔とよふかし』
「題名に悪魔って付いてる!面白そ!」と安直な考えで観たことが功を奏し、良作に巡り合えました。
やっぱ、何事も飛び込めですね。
映画好きに俄かに話題になってた本作。
現在Amazon primeでレンタル配信してますが、
いずれ各サブスクで配信されると思うので是非皆さんに観ていただきたいなと思ってます!
先ずは、あらすじ、そのあとテキトーに関そう述べてきます。
『悪魔とよふかし』

公開年 :2024年
上映時間:93分
監督 :キャメロン・ケアンズ
出演 :デイヴィッド・ダストマルチャン、ローラ・ゴードン、
イアン・ブリス、フェイザル・バジetc…
あらすじ
1977 年、ハロウィンの夜。テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。霊聴、ポルターガイスト、悪魔祓い......怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録。しかし番組がクライマックスを迎えたとき、思いもよらぬ惨劇が巻き起こる――。
感想
また面白い映画を観れて、且つ、勉強になった作品。
どうやら、〈ファウンド・フッテージ〉というジャンルに当てはまるそうで、モキュメンタリーの一種らしいです。
〈ファウンド・フッテージ〉って何?
映画のジャンル分けって難しいですよね。
僕みたいな方も居ると思うので以下wiki参照になりますが、〈ファウンド・フッテージ〉って何ぞやを綴りますね。
ファウンド・フッテージ(英語:found footage)は、映画(やテレビ番組)のジャンルの1つで、モキュメンタリーの一種。撮影者が行方不明などになったため、埋もれていた映像という設定のフィクション作品。
このジャンルは、1980年のイタリア映画『食人族』まで溯ることができる。同作品は、焼却を命じられたドキュメンタリー映画の撮影フィルムが流出したという設定で公開された。日本では1983年に劇場公開され、この年の洋画配給収入で9位となるヒットとなった。
1999年公開『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の成功により、
ファウンド・フッテージの手法が広く知られたとのこと。
低予算でも製作できることから次第に量産されるようになり、
1つのジャンルとして確立されたそうですね。
本作も、要は「放送事故」を演出した作品なのですが、
そこは暗黙の了解です。
暗黙の了解が織りなす生々しさ、リアルさが見所です!
悪魔悪魔、悪魔がみたい
シンプルに考えて、
「生放送中に降霊術をする」ってだけで設定勝ちですよね??
衝撃映像の目撃者という立ち位置に居させてくれる事の高揚感。
生放送のTV番組で、
霊能力者、手品師、悪魔に取り憑かれた少女などをゲストに呼び、それをさばいていく司会者。
最初は番組が用意したヤラせがあるのですが、大分序盤から様子がおかしくなっていく。。。
映像のノイズ、照明のショート、画面を凝視する少女など、薄気味悪い展開が観てるこっちのハラハラ度を上げていくんです。
そんな中、徐々に主人公ジャック・デルロイの過去が見えてきます。。
亡き妻、怪しい教団の信者疑惑など、悪魔要素が強くなっていく。
え、これどっちに転ぶの?
悪魔に取り憑かれる系?悪魔召喚される系?
先行き見えない展開のライブ感と悪魔的要素、
この後起こるであろう放送事故(という程)の目撃者にいつなるんだろう!
といったハラハラ感が本作の楽しみ所ですからね、
私はまんまと楽しんじゃいましたね。

結末はどゆこと?
ここからは若干のネタバレです。
見てたら分かりますが、
人気の為に「悪魔に魂を売った司会者」と理解するのが妥当かなと。
悪魔映画にありがちな展開で、本作も直接的には描きませんがそんな流れでした。
ラスト、怒涛な展開です。
死んだ元妻が映像に出たかと思えば、悪魔に取り憑かれた少女顔面発光し次々と出演者を殺していきます。
そしたら途端、
今までのレトロ感あふれる映像からガラリと変わり、
過去を彷徨うよう主人公デルロイのシーンへ。
悪魔に魂を売って後悔してるのか?走馬灯なのか?
真実は分からないものの、
悪魔に魂を売ったことで永遠にテレビの中で生き続けるような演出が続いていくんです。
色んなジャンルの怖さがありますが、
「永遠に生き続ける・閉じ込められる」事への怖さがあるじゃないですか。
そんなシーンが続きます。
「あ、こうやって終わるのね」と思った矢先、
シーンは変わりデルロイがスタジオで目お覚ますのですが、
その手にはナイフ、そして少女を刺している。。。
以上で、終わりといった作品。。。

ラストは怒涛でした。
いわば「放送事故」の事の顛末を最初から分かったうえで観る設定なので、
「いつ何かが起こるんだろう」のハラハラ感が常にあって楽しめます。
肝はそこだと思うのでラストは意味不明でも楽しめると思うんですよね。
是非、ご覧ください!