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続く治療

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人生に乾杯 43(遺書を残そう)

人生に乾杯 43(遺書を残そう)

妻と相談の結果、新年の習いで今年はお互いに遺書を残そうとなった。遺書といっても「今家族に残せるものを記す」という意図による。生命保険、預金、株式、積み立てなど。あらゆるものを記録し、「もしも」の時に残された家族が見て分かる様に、ということだ。こうしてブログを書いている最中にも、保険はアレ、預金はアチコチと頭には描かれているのだが、はて、いつになったら手に付くのやら。

遺書で思い出すのは、2019

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人生に乾杯 42(息子の受験、戻った忘年会シーズン)

人生に乾杯 42(息子の受験、戻った忘年会シーズン)

2021年が間も無く幕を閉じる今、最近の出来事を振り返りたい。

12月は息子の受験シーズンだった。ピークは13日(月)の1週間、この週だけで3つの志望中学の試験にトライ。結果は2勝1敗、通算で3勝1敗。この「3勝」に本人の第2志望校も含まれているが、我が家の高1の姉は自身が通う学校よりも第2志望校の方が弟に合っていると主張。本人の心は揺れていて、年明けの最終試験を受けようか迷っている。

17日

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人生に乾杯 41(2022年の日記)

人生に乾杯 41(2022年の日記)

少し明るい話を。

日記を付けている。オンライン注文の「ほぼ日手帳」2022年版が先日届いた(冒頭写真)。6年目、6冊目。今回の付属物は、以前と変わらぬ3色ボールペンと「こわくないくまのちいさなスプーン」。冊子は前半が週替わりページ、後半が日替わりページで日記にしてはかなり厚い。薄い紙を使っているとはいえ、厚さ1.5センチもある。

シンガポールに渡ったのが2012年春。その少し前からフランスの手

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人生に乾杯 40(国際脳腫瘍啓発週間)

人生に乾杯 40(国際脳腫瘍啓発週間)

「国際脳腫瘍ネットワーク」(The International Brain Tumour Alliance (IBTA, https://theibta.org/))という英国ベースの世界団体がある。団体を知ったのは、もちろん僕が脳腫瘍に罹ってから。日本にも関連団体の「NPO法人脳腫瘍ネットワーク」(https://www.jbta.org/index.html)があり、脳腫瘍患者や家族向けのセミ

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人生に乾杯 39(晴れ、でものち心は曇り)

人生に乾杯 39(晴れ、でものち心は曇り)

一昨日10月12日は脳神経外科の診療日。9月29日のメチオニン(MET)PET/ CT検査の結果、自分の脳には異常がないことを確認できた。一昨日のMRI検査でも異常はなく、これでようやく1年を乗り切ったことになる。主治医の田部井医師からは「肺の治療でもマーカー値は下がっているみたいですし、このまま行くといいですね。年明けの予約分からMRIはふた月一度にしましょう」と言ってもらい、本当にほっとした。

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人生に乾杯 38(いいこと、わるいこと)

人生に乾杯 38(いいこと、わるいこと)

9月29日はいいことが2つあった。千葉・幕張で検査を受けた、その帰りだった。

「K」(仮名)。JR千葉駅近くにあって、毎日新聞千葉支局勤務時代、行き付けていた飲み屋だ。人生で行きつけたと言えるのはここだけになってしまった。記憶を辿るとお世辞にも広いとは言えない店内が頭に浮かぶ。今となっては妙齢のマスター・ママさん2人が切り盛りしていた。最後に行ったのは県庁勤めだったお偉いさんとで、彼は「昨日飲み

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