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#3 担任にお礼を言わせる

【当たり前ではない】

2年生の担任をしています。

生活科のまち探検の学習。
まちのお店や施設を訪問して、そこで働く人にインタビュー。
もっともっと、この町を知りたい。

今日はそんな単元の導入部分でした。

子どもたちがどんどんと気になる、行ってみたいお店や施設を出す。
その中から、いくつかに絞る。
この後、担任の仕事は?
そう、インタビュー訪問の承諾を得る電話です。
31人学級なので、1グループ4~5人とすると、7件ほど確保する必要がある。

「じゃあ、今日の放課後、先生が電話をかけてインタビューのお願いをします。」
教室には「はーい」というような何てことないような空気が流れました。
まあ、いいんです。
担任なんですから。
学習に関わる準備ですから。
私の仕事ですよ。
子どもたちだって当たり前のように捉えているので、「はい、よろしく~」
のような空気になりますよね。

ただ、そんな中、2人の子どもから、
「先生、ありがとうございます!」
「がんばってね!」
という言葉が出ました。


【言葉の力は大きい】

すぐさまその言葉にお礼を言いました。
「今のAさんの一言で、みんなとの学習のために、一生けんめいお願いの電話をかけようって思えるよ。」
「Bさんのがんばってねの言葉で、うれしくなったよ。」

私たち担任は、学級のため、子どもたちのためにいろいろな活動をします。
当然です。
当たり前のことです。
ただ、目の前の子どもたちにも、
それに気付き、感謝を抱き、伝えられるような人に育ってほしいと思っています。

担任が自分自身にお礼を言わせるってちょっとやりづらいじゃないですか。
それでも、誰かがそのような言動をしたときに、ドスっと価値づけられる、
瞬発力?
判断力?
準備?
的な要素は大切だと思っています。

学級で価値を共有したら練習です。
帰りの会が終わり、さようならをした直後に、

「よ~し、みんなのためにお店に電話するぞ~♪」
と大きな声でつぶやきます。(笑)
「先生、ありがとう~!」
「よろしくお願いします!」

これもSSTですね。


【まとめ】

感謝を伝えられる子どもを育てることが大切です。
担任にも伝えられるよう育てていきます。
材料は毎日、そこらじゅうに転がっています。

では、また!



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