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胡蝶の舞か、フリルの舞か
画像:スイトピー(yurarismile)は「花の形が蝶の飛び立っている姿」に似ているといわれている。
千珠は手品の舞台に登場した。白いフリルの付いたブラウスを着て。フリルをフルフルと震わせながら、扇の舞を舞う。緩やかな円を描くように、白いフリルをフルフルと震わせながら、艶やかに扇の舞を舞う。
千珠は白いフリルの中からピンクのフリルを1つ取り出し、回りながらピンク色のフリルを見せ、蝶が舞うように扇で煽る。
千珠はフリルの中から2つ目のピンク色のフリルを取り出し、2つのピンク色のフリルを、蝶が戯れるように扇で煽る。蝶同士を離しては、近づける。
戯れる蝶と千珠が楽しそうに、嬉しそうに舞う。
千珠はピンク色の蝶フリルを片手で掴み、もう一つのピンクのフリルを扇ぎ上げる。片手で掴んでいたピンクのフリルを手の平で摘まみ、揉むと、ひらひらとピンクの紙吹雪がハラ、ハラ、ハラと舞い上がり、舞い降りていく。
扇ぎ上げられた、もう一つのピンクのフリルも手の平で摘ままれ、揉まれ、扇で扇ぎあげると、ピンクの紙吹雪がハラ、ハラ、ハラと舞い上がり、舞い降りていく。
一陣の風がピューと吹き、舞い降りていたピンクの紙が吹雪となって消え去った。千珠はお辞儀して、ピンクの紙吹雪を追って舞台から袖に去って行った。
*
「胡蝶の舞」は伝統的な手品の一つである。一子相伝で伝えられ、現在では、2家のみが習得し、継承している。
・水中脱出マジック
・参考:東洋文庫蔵『名陽見聞圖會』がある。※NHK「歴史探偵」で放送された。下のいずれかが通れ!
手品は古来よりもあったようだが、江戸時代、十には、19「其二 水がらくり桶抜け」が記録されている。
桶に水を張っておき、演者がその桶の中に入る。
![](https://assets.st-note.com/img/1708958948400-smrOoDGFB5.png?width=1200)
次に、蓋をして錠をおろされ、桶に閉じ込められる。
さらに、幕を下ろして、何秒か待つ。
再び、幕を上げると、蓋も鍵もそのままで、演者が桶の蓋の上でポーズをとる。
これは「世界で初」の水中脱出だった。それ以前は、ハリー・フー・ディーに(1874-1926年)が1908年ミルク缶からの脱出を成功させていた。「水がらくりぬけ」は70数年前の江戸時代に行われていたことが分かった。
江戸時代の手品は素晴らしかった!