「葦芽吹き 切り立つ姿に 萌春の」
画像:梅田紀代志・画、武光誠・文(2012年)『『古事記』の世界』小学館、32頁。
「葦芽」(あしかび):二十四節気・七十二侯の中で、第16侯「葦芽」:春の兆しが強くなり始める時期を示す。二十四節気の「春分」の期間にあたる日から、春の暖かさが感じられる時期を示すとある。
葦は、九州北部では、2月中旬頃か、畿内では3月頃に葦の芽が伸びだす。先は尖り、色は白みどり(白緑|びゃくろく)。
春ひかり 葦も芽を吹く 白みどり
「葦芽」(あしかび)の候に入ると、自然界では草木が急速に成長を始める。葦(あし)の芽が地面から顔を出すと、春の気配が一層強まる時期となる。
農作物の成長が見られ、農業活動が本格化していく時期となる。春の準備が行われ、「種まき」や「植え付け」などの活動を行うようにななる。
葦芽吹き 春の気配を 逸早く
※芽吹きに、何が目印となったかは? 口承伝説の中に入っているかどうかはまだ掴めていない。