ほぼ日手帳weeks。
2024年に入って、「まだまだ新年明けたばかり」と思っていたけれど、気が付けばもう2月。子どもの頃よりも、大人になった方が時の流れが速く感じるものだと聞いたことがある。確かにその通りで、小学生の頃の私はいつも暇を持てあまして、やることがなければローラースケートで近所を散歩する日々だった。
大人になって時の流れが速く感じるようになるのは、単純に「今日やることが増えたから」なんだろう。もちろん、小学生だって学校に通学したり習い事があったり忙しくしている子もいる。でも、大人になると背中の荷物はやたらと重くなるというのに、それらを抱えてハードに動き回る場面が増えてくる。
そんな日々のなかで、ほんの少し時間をゆるめてくれるのが手帳なんだと思う。手帳を開いて、ペンを持って「さて、何を書こうかな……」と考える時間は、学生時代の黒板を見つめながらノートに向かう感覚も思い出させてくれる。
力試しの小テストのぱきっとした水色。
授業中にときおり回って来る、小さな手紙。
ノートのすみに書く、くだらない落書き。
きらきらしてる砂埃と大好きな渡り廊下……。
綴じ手帳からシステム手帳、M5からA5サイズまで試してみて、結局メインの手帳として落ち着いているのは、ほぼ日手帳weeksだ。ほぼ日手帳weeksをメイン手帳として使い始めて2024年で4年目になる。
「ほぼ日手帳weeksの何が好きなのか?」と聞かれれば、「気楽さ」と「コラージュを楽しめるところ」と答えると思う。
ほぼ日手帳には、年間カレンダー・月間カレンダー・ウィークリーは入っているが、デイリーページは搭載されていない。ウィークリーページの1日あたりのマスは、たったの2cm×7.2cm。どんなに忙しい日でも、「今日のTo Doリスト」だけを書いておけば手軽にひとマス埋めることができる。
あるいは、忙しい1週間でまるまる書けなかったとしても、たった1ページ分の空きだから簡単に巻き返して埋められる。
だから、「まあ、3~4日くらい手帳から離れても大丈夫だろう」という気楽さが生まれる。気楽な手帳は自分に無理が生まれないから、ついたり離れたりしながら、丁度良い距離感でお付き合いができる。
私は手帳系YouTuberを名乗っておきながら、本当にずぼらなので2週間ほどほぼ日手帳weeksを書くのをサボったこともある。「でも、大丈夫さ」という気持ちになれる。
仕事が忙しかったり体調が悪かったりすれば、手帳の優先順位はどうしたって下の方へ追いやられる。「それでも、全然構わないよ」とほぼ日手帳weeksは言ってくれているような気がするのだ。
余裕があるときやうんと手帳が書きたい日は、トラベラーズノートやシステム手帳の出番。2cm×7.2cmのマス目では到底気持ちがおさまらない日は、たっぷりと別の手帳を書き込む。だから、綴じ手帳とシステム手帳を同時進行で使いたい人には本当におすすめできる手帳だと思う。
ウィークリーの右ページはフリーぺージになっているから、1週間にひとつのコラージュ作りを楽しめる。
1週間にひとつのコラージュなら、余裕がある日や早起きした朝に、ちょこちょこっと作れてしまうものだ。あるいは、時間があるときに2~3週間分のコラージュを先取りで作っておくのもおすすめ。そうすれば、先々で忙しくなったとしても、慌ててコラージュする必要は無くなる。
ほぼ日手帳オリジナルの「1日1ページ」で挫折してしまった人が、ほぼ日手帳から離れてしまうのは、少しもったいない。お近くのLOFTに文房具探しに行くついでに、ほぼ日手帳weeksをぜひ手にとってみてほしい。
オリジナルと比較すると、weeksの「薄さ」と「軽さ」に驚くだろう。
1年間だまされたと思って使ってみてから、1年後のふわふわになった手帳の手触りも是非楽しんでほしい。1週間に1つのコラージュを作るだけで、ほんわりと厚みを増したほぼ日weeksは、独特の柔らかさとほわほわ感を楽しませてくれる。
「1日1度、手帳を書く自信が無いんだよな」という人も、大丈夫。
私もうんと日にちが空いてしまった場合なんかは、1日分の日記を3日分のマス目を使ってどんと書いてしまうこともある。本当に手帳をさぼってしまっていた期間は、1週間分まるまる「青春18きっぷ」を調べたことについてまとめたページにしたこともある。
まずは、LOFTでちょっと手にしてみて、カラフルで鮮やかな表紙を眺めるところから始めてみては?