オンボロ戦艦
忘れもしない小学校一年生の出来事、そんなお話。
小さい頃から絵を描いたり、物を作ったりは割と好きだった。親からは上手だねと言われて育った。
学校の図工の時間。粘土で作品を作る授業だった。その時は作る題材を上手くまとめることができなかったのだと思う。
近くのともだちのを見ると、上手に船を作っていた。これだ!
コネコネ。油粘土の形が変わってゆく。
「できた人は先生が見ますので並んでください」
先生の評価が始まる。
「オンボロ戦艦ね」
多分戦艦を模した物を作りたくて、砲塔っぽい造作をした船っぽいそれは
オンボロ戦艦と評された。思い出す映像は戦艦と呼ぶにはあまりに不格好で、全く形にできていなかった、とは思うが
なかなかの評価である。
忘れもしない事。
今も
ちょっとだけモチベーションになっているよ
先生。
それでは、また。