伝統が魅力になる。「和紙で名刺作成」という新提案。
個性的な名刺を作成するなら「和紙」という選択はいかがでしょうか?
和紙は、日本の文化です。2014年には「日本の手漉き和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されています。その技術と美しさは、世界で評価されているのです。
この記事では、2031年に創業100年を迎える東京新富町の紙製品メーカー・山櫻が、和紙で名刺を作成する魅力をお伝えするとともに、実際の和風名刺についても解説します。
和紙の魅力とは
和紙は、長い歴史をもちます。その始まりは「紀元前2世紀頃に中国で紙が発明された頃にまでさかのぼる」と言われるほどです。
ここからは、「和紙の歴史」を駆け足でご紹介、さらに「和紙の強み」についてもご紹介します。
和紙の歴史
和紙のルーツとなる紙と紙漉きの製法は、4~5世紀に中国大陸から日本に伝わりました。
平安時代には、貴族社会での利用が広まり、書物、手紙、懐紙、巻物などに使用されるようになっていきます。この頃、貴族の館では障子、襖、衝立、屏風などの建具素材としても使用されていました。 この時代に、薄くて強い和紙を作る技術が発展し、日本独自の「流し漉き」が生み出されたのです。
時が流れて現在、2014年には、「和紙 日本の手漉き和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。文化遺産に登録されたのは、石州半紙(島根県)、本美濃紙(岐阜県)、細川紙(埼玉県)の3種類で、いずれも国産の楮(こうぞ)のみを原料としていることが特徴です。
和紙の強み
和紙は、その強度、吸湿性、保存性の高さから、現在でも様々な用途に使用されています。
◉強度:その繊維は洋紙に比べて長いため、薄くても丈夫で、水に対しても強度があります
◉吸湿性:繊維が複雑に絡み合っているため、表面積が大きく、吸湿性に優れています。 このため、日本の高温多湿な気候に適した建具の素材として古くから使用されてきました。
◉保存性:適切に保管すれば、1000年以上もその品質を保つことができます。 正倉院に保管されている文書が、1000年以上前の時を経てなお保管されていた理由は、和紙だったからにほかなりません。
和紙を利用して名刺を作成するメリットとは?
ここからは、和紙を使った名刺のメリットについて、ご紹介します。
個性と高級感を演出できる
和紙は、その独特の風合い、温かみ、手触りによって個性を演出することができます。 風合いや質感、色も多彩なため、多くの種類から、自分のイメージに合った名刺を作ることができるのです。
日本の伝統技術と職人のこだわりが詰まった素材として、手作りならではの温かみがあります。目の高い人からは高級感をもって迎えられることでしょう。
ブランディングに役立てることができる
和紙の名刺は、通常の名刺に比べると、印象に残りやすいはずです。
日本料理店、和の製品/伝統芸能に関連した個人や企業、あるいは、日本製品の輸出業など日本のアイデンティティがビジネスの軸にある場合は、和紙の独特の質感がビジネスのブランディングにつながり、相手に強い印象を与えることでしょう。
環境に優しい
和紙は、楮(こうぞ)や雁皮(ガンピ)、ミツマタといった植物繊維から作られます。
こうした植物は成長が早いため、木を枯らすことなく毎年収穫が可能なところから、環境にやさしい素材としても注目されています。
山櫻のスタンダード和紙で名刺作成
和紙を利用した名刺のなによりのメリットは、紙のひとつひとつに物語があることです。
ここから、山櫻のスタンダードな和紙名刺「大礼紙(たいれいし)」「宗雲(雲竜紙)(うんりゅうし)」「みやび 白」「真珠 白」から、それぞれの物語を紹介していきましょう。
大礼紙(たいれいし)
「大礼紙(たいれいし)」は、しっかりとした厚みを感じる和紙です。「大礼紙」という名前は、昭和天皇の即位式で行われた「大礼の儀式」にちなんで名づけられました。
繊維の模様がまるで花びらを散らしたかのように入っており、一枚ごとに異なる表情を見せます。その名前の由来のとおり、冠婚葬祭の挨拶状などにも使われるフォーマルな印象があります。
宗雲(雲竜紙)(うんりゅうし)
「宗雲(雲竜紙)(うんりゅうし)」は、しっかりとした厚みとともに、やさしい風合いがあります。
雲のような繊維の模様が入っているところから、この名前がついています。大礼紙(たいれいし)とともに模様の入った和紙名刺の代表格で、大礼紙よりも、繊維が長く絡み合っているのが特長です。雲竜紙(うんりゅうし)は、障子紙にも使われることがあります。
みやび 白
「みやび白」は、有機的な模様が印象的です。
繊維のやわらかい質感に模様がほどこされており、模様は、花がらにも見えるし、角度を変えると雪の結晶にも見えるというのがポイントです。
和紙と模様は表面のみで、裏面は白無地になっています。クリーム、ピンク、紫などの色付き名刺もご用意しています。
真珠 白
「真珠白」は、幾何学的な模様が印象的です。
繊維のやわらかい白地の名刺に、連続した丸い模様がほどこされています。この模様は、幾何学模様にも見えるし、真珠のようにも見えてくるのがポイントです。
和紙と模様は表面のみで、裏面は白無地になっています。クリーム、ピンク、紫などの色付き名刺もご用意しています。
「『和紙で名刺作成』という新提案」まとめ
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