見出し画像

生き方は変えられる

 ハワイからのお便りです。
久しぶり( 2年半ぶり)にハワイに来ました。

ハワイは、たくさんの日本の方々も同じことをおっしゃいますが、何度きてもいいところです。大好きです。

どこが好きかというと、暖かいところ、暑すぎないところ、寒くないところ、そして風が気持ちよいところです。

今回、心臓血管外科のトップクラスとしてクリーブランドで長く活躍した後、65才でリタイアしてハワイ(ワイキキ)に住んでいる、おじさんおばさんに、2年半ぶりに会うことができました。

オン年なんと88才と87才!

言うのもなんですが、二人ともびっくりするほど元気で、3年前と変わりありませんでした!
会えて、本当に安心しました。

さっそく娘たちにLineで写真を送ったら、「30年前と変わらないね!」と帰ってきました。30年前、幼稚園児だった二人を連れてハワイに遊びに来て、ゴザとお水、浮き輪、スパムおにぎりとチョコチップクッキーを持って、おばさんのコンドミニアムから歩いてビーチに通ったことを思い出します。

うちの娘たちと、いとこの江美ちゃんの息子、アンディとジェフリーも、ビーチ遊びが大好きでした。娘たちも小学校卒業までは、毎夏、毎夏、ハワイに通いました。優しくて賢くて、お料理が得意なおばさんと、知的で物静かでかっこいいおじさんが、皆大好きでした。

今回、私を待ち構えていたのは、変わらず素敵なアロハシャツを着こなしたおじさんと、おばさんが作った和食の数々です。

スモークサーモンのマリネ、きゅうりとミョウガの和え物、銀ダラの照り焼き、ひき昆布の煮物、大根と人参の漬物。

「青森のひき昆布以外は、みんなハワイで買えるのよ」と自慢げなおばさん。
めっちゃおいし〜!

私が持参したテタンジュ(シャンパン)を合わせ、時間を忘れておしゃべりを楽しみました。

デザートはドンキのハウピアパイと、銀座の空也のモナカ(これも私の持参)。

2年半前のちょうどコロナ感染予防の厳戒体制が敷かれる直前、おじさんおばさんにコンドミニアムの前でお土産だけ渡して帰国したのですが、今回は、その後どうだったというお互いの報告会になりました。

おじさんは、「あの時、アメリカはすごいなと思ったのは、いっせいにホテルや商店やレストランが閉まって板やシートに覆われたが、キッチリ休んだその後1年半の間に、すべてのホテルや店がすっかりリニューアルしてピカピカになったこと。ワイキキビーチの砂も全部変えてキレイになったし、働いていた人たちは週600ドルずつもらえて、それも、政府が発表してから1週間以内に、すべての人の銀行口座に600ドルずつ振り込まれた。」

えっ? では、失業して困っている人がたくさん出たわけではないの?

「ううん、前年の低所得者はすべてが週600ドルずつ、それ以外にも、すべての人に1200ドルずつ出たよ。私たちも1200ドルずつもらった。だから、労働者も、働かなくても収入があって時間もできたから、たくさんの人がボランティアをしていたよ。コロナ感染予防とか、ワクチン補助とか、病気の人の世話とか。」

へえ〜? 日本は、政府も民間も、みんな右往左往していたよ。私も給付金もらおうと区役所に走ったら、世帯主じゃないとダメと言われてもらえなかったし。

アメリカは、政府が決めたら、すべての人は生まれた時から、あるいはアメリカで働いていれば必ずソーシャルセキュリティナンバーを持っているから、それに基づき間髪を入れずに施策が実行されるそうです。

自治体ごと、紙ベースで、いちいち細かい手続きを何度もしなければ、わずかな給付金も手にすることできない、それも世帯主でなければ手続きができないというのは、いったいどういう先進国なんでしょうかね?

ということで、アージェントクリニックという救急クリニックで非常勤医師をやっていたおじさんは、コロナ禍になったため、85才で完全リタイアしたそうです。

「僕たちは今、収入もないけど、食べる量も減って食費もかからないし、着るものもアロハが何枚かあればいいし、車もあまり乗らなくなって(アメリカに免許返納はないそうです)買い物も慣れたドンキやミツワに行ければじゅうぶんだし、楽しみはワイキキビーチのウオーキングと麻雀ぐらい。ほとんどお金を使わない生活だよ、本当にハワイに来てよかったよ。」と言っていました。

その昔、私が娘たちに、「将来の夢は何?」と聞いたら、「ハワイのおじさんやおばさんみたいになりたい」と言っていました。(その時には、60年早い、その前にやることがあるでしょ!と返しましたが)今回またハワイの状況を知って、私自身も娘たちに同感です。

今、ハワイには、メインランドからテレワークのビジネスパーソンがたくさん移住して来ているそうです。日本でも、軽井沢や湘南がテレワーカーの移住先として人気なのと似ていますね。

今はアメリカ人が多いハワイですが(仕事や家がなくても暮らせるので、ホームレスもメインランドからたくさん来ているそうです)、日本や中国がコロナ鎖国をやめたら、きっと雪崩をうって人々がハワイに押し寄せるでしょう。旅行者ばかりでなく、ビジネスの人たちも。

私も、ハワイで仕事ができるようにしたいです。

明日9月17日午後1〜3時は、ダウンタウンのマキキキリスト教会で「100年人生の女性の健康」講演会です。

問い合わせCOPE HAWAII info@copehawaii.com 808-238-1978

インスタライブもやります。楽しみにしています。

https://www.personalhealth.jp/

いいなと思ったら応援しよう!

女性の人生を応援する産婦人科医 対馬ルリ子
産婦人科医の対馬ルリ子です。 ブログを始めました!