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超平和 2020

こうして文字に起こすと気持ちがいい。超平和 2020。今年はそんな年にしたいのだと去年から思っていた。

だいぶ前から、具体的に欲しいものがあまり無くなっていた。恋愛を望まなくなったら夫と出会い結婚し、自我に関心が無くなったら色んな女の子と出会い花とポップスが生まれ、売れることにしがみつかなくなったらコロムビアからメジャーデビューが決まった。それは実際触れてみたら余りにも尊い人間同士の結びつきで、漠然とした「幸せになる」「売れる」「認められたい」そんな概念が吹っ飛んでしまうだけの威力を持って私の元にやってきた。ただ単に、めちゃくちゃ好きな人たちが増え、幸せにしたい人たちが増えた。

歳と共に愛するものが増えることに歓喜と怯えをいつも感じすぎています。その怯えがマックスだった2019は、まさに「愛の反逆」な年でした。私はこの世界とずっと相容れない悲しさを引きずりながら生きてきて、その悲しさと、あなたと繋がりたいという気持ちを爆発させたのがメジャーデビューアルバム「サルベージ」。

これを出し切った時、私の中に残っていたのは、「もうなにもかも許したい」という気持ちだけだった。自分の弱さ、変わらなさ、情けなさ、矛盾、それは他者にも同じく、何もかも許したいと思ったんです。許すことでしか、もう私はこの先の、サルベージの先の歌を歌えないと思いました。

あんなに長いこと見てきた中学時代の教室の夢を見なくなりました。教室に入ると、友達だったはずの人たちが私を疎んじた目で見ている、という夢。そのかわりに、教室で歌を歌ったら、みんなでワイワイ盛り上がって楽しくなる、という夢を見たりします。

絶交されてしまった人と再会し、お互いに謝って許し合う夢もよく見ます。とても幸せな気持ちで目が覚めて、ああそれはまだ夢なんだな、でもいつかそうなるかもしれないな、何より私の深層心理は、表層の部分でどんなに怒りや蔑みで自分をガードしたところで、結局許し合うことしか望んでないのだなと思い知ります。

なんのために生きるのか。大義名分も使命も、私が私を幸せにする先に必ず付いてくると思っています。2020年、20年代の始まり。この10年で世界の精神構造はとてつもなく変化する。「新次元ガール」で、泥沼から抜け出し、扉を開き、裏切りの文字を持たず、触れるもの全てに命を守る吹き込む女の子を歌った自分が、これからもいち早く自身の呪いを解いて自由になる生き様を持ってして、誰かの道案内となれたら嬉しいです。あなたの呪いはあなたにしか解けないのだけど、それが少しでもスムーズにいくための魔法を、私は音楽で持っている。その力を自分とあなたの幸せのために使います。

今年もよろしくお願いします!

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【つるうちはな 2020ライブスケジュール】

 


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