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一人暮らし迷走記

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暮らしの中の泡を食った出来事を中心にまとめています。
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記事一覧

「ダダッダジョン」を知っていますか

あれは、ある秋の日のこと。 朝の電車で、びっしりとダダッダジョンが整列している柄の黄土色…

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「お邪魔します」が「ただいま」になった日

二年ちょっとの年月を過ごした埼玉のワンルームを去る数日前、私は人生最大の喪失感に打ちのめ…

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なにごともない町

ここ数日間、大家さんへの退去の挨拶を書いては消し、書いては消しを繰り返していた。 彼らに…

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「お得の宝石箱」のつくり方

メディアパルさん主催の「#ひとり暮らしのエピソード」という企画をご存じだろうか。 この企…

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この目力を活かす道

「真顔が怖い」と泣かれたことはあるだろうか。私はある。 私が泣かせてしまったのは、予備校…

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私のヒーローを探して

先日、とにかくでっかいふろふき大根を食べる機会があって。 ケーキカットのように切り分けて…

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駆逐されたり恋バナしたり

待って私、今年あんまり湯船に浸かってなくない? トイレ掃除をしていた30日、ふいに焦り出した。 実家に住んでいた時は、入らない日の方が少なかった。 従姉と暮らすようになってからは、一週間に一〜二度。 そして埼玉のワンルームに移って一人暮らしを始めてからは、だいたい年に五、六回だろうか。 入浴歴を円グラフに表すと、下記のようになる(どうしてグラフ作ったんだろう)。 今年は一度従姉たちとドライブ練習を兼ねてスーパー銭湯に行って、一度だけ寒い雨の日に彼氏の家に風呂を求めに行った

展望台でワクチン接種の巻①

ワクチン1回目の摂取のために、「都庁北展望台ワクチン接種センター」を訪れた。 「展望台」…

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行きはよいよい、帰りは…。

小雨の降りしきる土曜日の昼過ぎ、江古田のぼっとう&よはくというコワーキングスペース兼本屋…

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ゴーヤたちのゴール

「それから彼らは、末永く幸せに暮らしましたとさ」という結びに、胡散臭さを覚えるタイプの子…

75

目指せ!脱・野球音痴

周囲が当たり前のように知っていることを自分だけが知らないことが、時々ある。 たとえば、高…

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幸運の代償

盛大に腹を壊して、ホッとした。 分不相応な幸運に巡り合った時、それを素直に喜べる人と、そ…

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ぬかってしまったゴーヤ話

愛しのゴーヤ、フーちゃん(普通のゴーヤ)が体調不良に陥っている。 葉の端っこに、直径5ミリ…

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埼玉より、シロクマを想う

夏が殺しにかかってきた。 つい先日まで執念深く雨を降らせまくっていたくせに、いきなりの手のひら返し。 梅雨明けがあれほど待ち遠しかったとはいえ、晴天・灼熱・直射日光がこう何日も続くとさすがにげんなりしてくる。 日曜日、目覚めると部屋が暑さに埋もれていた。五感すべてが夏に呻いているのがわかる、そんな朝だった。 「その日 人類は思い出した ヤツら(夏)に支配されていた恐怖を… 鳥籠(部屋)の中に囚われていた屈辱を……」(『進撃の巨人』冒頭シーンより)とひとりごち、シャワーを浴び