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1|贐(はなむけ)プロジェクトはじめます

はじめまして。ここは大分県です。
私は建築設計事務所をしている伊藤憲吾と申します。建築とマンガと猫が大好きな44歳です。どうぞよろしくお願いします。

このnoteでは「贐プロジェクト」の紹介をさせていただきます。興味を持っていただけると嬉しいです。

さて、このプロジェクトですが、大分県佐伯(さいき)市の鶴見(つるみ)という地域の取り組みです。九州の東側に位置する大分県の最も東に位置する街です。海が奇麗で、魚が美味しく、九州で最初に朝日が昇る、それはもう美しいまちです。

昨年より、この街の未来を考えるためにアーダコーダと話し合いを続けていまして、少しずつここに紹介させてほしいと思います。

メンバー紹介をしておきます。

(このnoteはこのメンバーで書いていきますので、自己紹介は各々でしていきます。私の勝手な印象を記します)


まずは、佐伯市鶴見振興局の愉快な仲間たちです。

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一番右側の方がこのプロジェクトの担当の休坂(きゅうさか)さんです。いい笑顔の行政マンです。


そして中心に位置するデザイナーの櫻井暢子さん

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スイカ柄の服を着てネギを刻んでいます。髪の毛がべたついているのは、この直前に漁船に乗って波しぶきを浴びているからです。謎多き方です。プロジェクトの本質を見抜き、デザインの進行方向を決めることのできる優秀なデザイナーです。


西田稔彦さん

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ビール片手の火を起こしています。株式会社地域科学研究所という企業で、「自治体が運用する公共不動産データベースの開発、自治体の老朽化した公共施設の更新問題に関するプロジェクトを担当」という固い仕事をしてるそうなのですが、なんだか変な人です。料理好きでいつも街の未来を案じているプロデューサータイプの方です。


で、私、伊藤憲吾です。

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冒頭に書いていますが、建築設計をやってます。つい最近、痛風を発症しました。立派な成人(病)です。建築をがんばってます。


そんなメンバーで取り組んでいますこのプロジェクト。(大丈夫か?)


プロジェクト始動時は自然豊かな状況を活かして、いまある建築物などを整備して観光客を、、、みたいな感じだったのですが、徐々に真逆の方向に行きました。

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海も山も綺麗です。


鶴見という場所は戦争遺構も多くあります。

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山を歩けば兵舎痕があり、こんな瓶が落ちてたりします。歴史を感じられます。


今後、ここに書くことになるであろう丹賀(たんが)砲台跡などはとんでもない遺構です。圧倒されます。


そしてとても素敵な近代建築もあります。建築資源としても豊富です。このことに関しては特に触れていきたいと思います。知っていただけると嬉しいです。


しかし、人口減少が始まり、税収も減り、公共不動産は老朽化し、維持管理に費用が掛かり、、何かをするには困難なことが多く、さらに新型コロナも。。

戦争という悲しい歴史を忘れないように繋げ続けることも大切なことですが、どこかであの戦争を享受してよい意味で「終わらせる」必要もあるように思います。いまだからこそ老朽化して朽ちて行こうとしている戦争遺構への向き合い方を考えなければいけないのかもしれません。あったことは無くならないのですが、未来を見ることをしたいと感じました。

そして、人の手で緑豊かな環境に手を加えてきました。道路を作り、建築を造り、港を作り、資材の為に植林などをしてきました。これから在るべき自然とは何か?ということも考えなければいけない時代のようにも思います。地球温暖化から、水害は増え、台風は巨大化し、漁獲量は減っています。今、始めなければいけないことがあるように思います。

少し大きな話になってしまいましたが、この鶴見という場所では、人間の歴史と、自然の歴史に触れて考えることができます。我々に何ができるのか?考える機会を頂いたように思います。


そのための

贐(はなむけ)プロジェクト

です。


もういい加減に長文になったので、今後詳しく触れていきます。

どうぞよろしくお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました!

(伊藤憲吾建築設計事務所 伊藤憲吾)