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音葉

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創の「ことば遊び」
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#落書き

とある方向

ふとできた 隙間が

記憶を呼び起こす

それはいつも突然で

見たくないのに

思い出したくないのに

汚れた手 感触と声

1つ1つまとわりつく破片を

灰にして空へ 送る

君との思い出

自分を保てないから

一番好きな場所を

何もない状態にして 僕はまた手を洗う

誰かさんの詞

誰かさんの詞

均等に並ぶ 色の列を指で邪魔した

混ざり濁る 好きに喰らいあう 他所の域

対なす色は 煩く 我が我がと思う内

生むは 化物

名もなく 言葉もなく 出来ることは 叫ぶだけ

ここに生まれたと 叫ぶだけ

誰かさんの詞(ことば)

誰かさんの詞(ことば)

急いて生きる身体は 乾きを覚える

発散していくだけの魂が 欲しいのは光で

何にも見えてない姿を ただ何かに気づいて欲しいだけ

足掻いて もがいて ただ膨らむだけの 腫瘤

それを留めるための 入れ物に意味を求めるつもりもない

闇が明ければ笑い 光沈めば笑う

ただ成り行きの

変化を楽しむ入れ物