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猫を描いて一句 vol.18(440字)


子は母をさがしているやさみしさに


横断歩道を渡れない子猫が居ました。

女の子が私の所へ駆け寄って来て、
「子猫が親猫の所へ行けないんです!」と
訴えて来ました。

私は、
「猫は警戒するから、親猫の所へ
誘導するのは難しいねぇ。
上手い方法は無いかなぁ。」

少女は気が気でない様子でした。
私もいろいろ手を尽くしてみました
けれども、
やっぱり子猫は逃げてしまって、
母猫の所へ行けません。

私は用事がありましたので、
心残りではありましたけれども、
「ごめんね、おっちゃん、
用事の途中やから、もう行くね。」
と、また自転車を漕ぎだして、
立ち去ることにしました。

そうして、100メートルほど
走った所でしょうか。

「おじさ~~ん!」と
後ろから彼女の声が聞こえました。
私を追って走って来てます。

「んん?!どうしたの?!」と
聞きますと、
女の子「親子、いっしょになれました!」と、
わざわざ報告に来てくれたのでした。

「え~、それは良かったねぇ!」
「はい!ありがとうございました!」

私も安心して、バイバイをしました。

つる かく 🐈

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