風邪を引いた時のタイ料理
お久しぶりです!
前回の投稿からだいぶ時間が経ってしまいました。
その間、引っ越しをしたり、洪水・豪雨被害にあってしまったり、といろいろてんこ盛りの日々を過ごしていました。
まだまだ洪水・豪雨のために破損してしまった家の一部や表の通りの修復は終わっていませんが、
それでも11月に入って、
はるばる日本からお料理を習いに生徒さんがいらっしゃったり、
来月から新しいパーソナルシェフのクライアントが決まったりと、
やっと落ち着いてきたかなぁと思った矢先、、
先日から私は風邪を引いてしまいました。
しかも只今チェンマイにはおらず、旅先のことなので、ちょっとがっくり。熱も出て、喉や頭が痛いので、部屋の中でおとなしくしております。
きっと、ずっとブログを書きたかったのに、いろいろとやることが常にあってなかなか落ち着いてパソコンの前に座っていられなかった現実が、
風邪をひくことによって「ちょっとおとなしくして文章に向かいなさい」と、背中を押してくれたのかなと受け取っています。
さて、色々と書きたいことはありましたが、
昨日、具合が悪くなって、
身動きがとれなくなった私にパートナーが買ってきてくれたご飯が身に染みるように美味しくて、今日はそのことについて書いてみようと思いました。
風邪をひいた時に食べるタイ料理
日本では、風邪をひいた時に食べる料理として”お粥”がありますよね。
塩粥や私の日本の実家ではおじやや素うどんでした。
では、タイではどうなんでしょう??
常夏の国タイランドでも、人々はもちろん風邪をひくことはあります。
不思議ですよね〜。平均温度は高いものの、やはり寒暖差が激しいと体調を崩す人が多くなります。
気温が高い時に具合が悪くなると、布団の中でじっとしていたり、
熱いものを食べるのが辛くなったりするのですが、、、。
そんな暑い環境で具合が悪い時に食べたくなる・人々が食べるタイ料理はやはりあります。
身体の免疫力が低下しているので、
出来合いのものではなく、ちゃんとその場でしっかりと火を通して”殺菌された”食べ物であり、痛くなった喉を刺激しない優しい味付けのものであり、味覚がおかしくなっていても「美味しい」と感じられるシンプルなもの。
カオマンガイ<チキンライス>
鶏肉をハーブで茹でたものと、その茹で汁(スープ)でご飯をたいた一品です。タイではそこに生姜やチリと混ぜたタイ味噌ベースのソースをかけていただきます。
風邪を引いた時に我が家で食べるのが、このカオマンガイです。
風邪を引いた本人は、ソースをできるだけかけないで、シンプルに鶏とご飯を食べます。生姜が必ず入っているので、そこは喉に良さそう。
コクのある優しい味、柔らかい食感でとても食べやすいです。
パッタイボラーン<昔懐かしスタイルのパッタイ>
パッタイにもいろいろと種類がありますが、ちょっと体調がすぐれない時に食べたくなるのが、こちらのパッタイボラーン。
ボラーンは”昔ながらの”という意味。
つまり、昔ながらのスタイルのパッタイなのですが、
味付けがシンプルなちょっとケチャップ味に近い甘酸っぱいものに、卵と豆腐が入っています。
私がタイに来たのはしっかりと大人になってからですが、
このパッタイボラーンは、そんな私にも”昔懐かしい”ような感じを感じさせてくれる味。
この爽やかな甘酸っぱさとピーナッツの香ばしさが、具合が悪くても底辺の食欲を増進してくれます。
タイにもお粥的なものがあります。
一つは、お粥そのものなのですが、水が多いところにお米が浮いているような感じのシャバシャバな全く味付けのないお粥。(他の具的な味の濃いメニューと合わせていただきます)
そしてもう一つは、ジョークというお米を砕いて豚肉ベースのスープで煮込んだとろとろのお粥。結構味が濃い目な感じがします。
平均気温が高い環境で風邪を引いた時、悪寒を感じるものの、
本当に”熱々”の食べ物を食べるのはちょっと大変。
そんな時、カオマンガイやパッタイボラーンは、常温に近い温かさで喉ごしが良いのです。
タイ料理=辛いというイメージが少なからずありますが、
全く辛くない優しい味付けのタイ料理もたくさんあります。そんな優しい味は、体調を崩した時に優しく養生させてくれる食でもあります。
とにかく、刺激のない食で栄養をつけ、水をたくさん飲んで養生します。