母の入所を終えて、父の介護が始まる
随分と久しぶりの投稿になった。というのも、状況が色々と目まぐるしく変わっていき、書く時間と書く体力(気力)がなくなってしまったからだ。
何らかの形で介護に携わっている人はわかると思う、この先が見えず、いつどう変化するかがわからないのが、悩ましいところである。
3年後はこう、5年後はこうとわかれば自分の生活の計画も立てられる。
でも10年同じかもしれない、いや明日突然変わるかもしれない、という考えがいつも頭の中でぐるぐると廻り、でもやることはやるしかない。という毎日の繰り返しだ。
母は一緒に面倒を見ていた兄弟のすすめもあって、老人養護施設に入居をすることになった。今年の初夏だった。施設のキャンペーンを利用することになり、あれよあれよと決まっての入居だった。個人的にはもう少しがんばれるかと思っていたが、自分のエネルギーも無くなっていたので、いいきっかけを作ってもらったとも思う。
もし自分が一人っ子だったらこの決断は難しかったとも思う。
介護は実介護(女性がどうしても多くなってしまうのだが)と決断をしてやり取りをする方と、両方が必要だ。
家を出る時には母が好きな料理を買ってきて一緒に食べ、なぜか皆その時はしっかり笑顔で記念撮影をして(カメラを目の前にするとお決まりのように変わる)、60年近く住んだここにはもう帰ってこれないかもしれない母の後ろ姿が車に乗るまでを見送った。
入居でよかったのか、もう少し頑張って家にいてもらえたのだろうか、
この気持ちがぐるぐると回る経験を持った人は多いだろう。答えは出ない。
何回か会いに行っているが、文句ばかりだ。期待したがなかなか難しい。
周りが認知症の人も多いので(母は認知はあまりない方だ)、それも不満らしく、また影響を受けて少し話すことが変わってきた。同じことをなん度も話したり、辻褄が合わなくなってしまうことが前より増えた気がする。
そして家に残った父の見守り介護が始まった。母がいたときはヘルバーさんがしょっちゅう入っていたので、今日お父さん元気なかったですよなど、様子を知らせてもらっていたが、今は自分が毎日チェックをすることになり、意外と今の方が疲れが出ている。楽になるかと思っていたが、甘かった・・
母の時に気が張っていたのが抜けたせいもあるかもしれないけれど。