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入山13日目 電波を取りに
私の働く小屋では近年ソフトバンクがアンテナ?をつけてくれたおかげで、シーズン中は電波が入るようになりました。
シーズン初めに業者の方が上がってきて、機械のセッティングをしてくださると電波が入るようになります。
しかしながら、落雷があると突然電波が入らなくなってしまう障害が発生します。
仕組みは詳しくは知りませんが、
山奥にあるせいか、人里に近い山小屋から電波を飛ばしてもらって、その電波を増幅して使えるようにしているんだとか。
その中継している山小屋に原因があるようです。
昨年もあったのですが、今年も業者さんが来た翌日に落雷があって、
電波が入って喜んだのも束の間、
早速、強制デジタルデトックス生活のスタートです。
原因が山小屋にあるため業者が来ようにも、なかなかすぐには登れないらしく復旧には時間がかかるようです。(後日談になりますが1ヶ月半かかってようやく復旧しました…)
電波が無いとスマホも、カメラと目覚まし時計とダウンロードした音楽が聞けるデバイスに過ぎません(それでも充分便利ですが…)
オリンピック、コロナ色々情報は飛び交っているようですがネットが使えないと感染者が何人いようとあまり気になりません。
感染対策するのは結局変わらないなーと。
精神的には非常に楽です。
そうは言ってもずっと圏外だと浦島太郎状態になってしまうので、休憩時間に15分ほど登山道を登って電波を取りに行きます。
今日はそんな今シーズン初の電波取りに行ったのでした。
アンテナが無かったバイト初年度から変わらずのルーティン。
初年度と言えば、
当時は彼女が下界にいたのでほぼ毎日登っていましたが、
登れる時間が遅番の日の出勤前(朝の6時台)
早番の日の休憩時間(午前か午後の1時間30分)
普通の会社に勤務していた彼女には連絡しづらい時間帯。
土日に運良く早番が回ってくれば昼間に電話できるけれども、雨が降ったら外出禁止になってしまうし、なかなかリアルタイムでのやり取りは難しく。
届いているLINEを見ては返信して、次に彼女からの連絡を見るのは2〜3日後だったり。
まぁそれも真剣に言葉を選ぶという意味では、悪くは無いのですが。
往復30分、スマホをいじって30分、
計1時間
彼女のいない最近は、
貴重な睡眠時間を削ってしまうので毎日通うわけではありませんが、
溜まってるLINEとか見たいなぁー、note見たいなぁーという時に登ります。
スマホを見る頻度って案外それくらいが健全なんだろうな…と山小屋に来るたびに思います。
つの