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入山68日目 カレー味の〇〇〇とはよく言ったもので…
年の瀬ですがトイレの汲み取りの話です。
お食事中の方、すいません…
今日は山小屋仕事の中でも
特に山小屋らしい仕事
トイレの汲み取りの話。
山小屋のトイレと言えば
昔は自然に垂れ流しになっていたそうですが、
今は環境保全などの観点から自然に戻すことなく
微生物に分解してもらうとか、
汲み取って下界に下ろすといった作業をして
排泄物を処理しています。
私の小屋では微生物はいないので、
溜めて、すくって、降ろしています。
もちろん下界のように強力なバキュームカーはいないので、
小さなポンプと手桶で地道に行います。
今日はタンクの容量がいっぱいになってきた
「モノ」をすくう日。
トイレに直結した容器から別の容器に移し替えます。
禁断の蓋を開けると中には容器いっぱいのモノが。
まずポンプが詰まらないように、
便器に誤って入ってしまった
トイレットペーパーや落とし物を、
モノをかき回すことで表面に浮かせ回収します。
今回はサコッシュが出てきました。
見るも無残な姿です。
山小屋のトイレは一般のトイレの便器に比べ
穴が大きいので、
時々携帯や財布といった貴重品を落とす方がいらっしゃいます。
十二分に気を付けてほしいと改めて思います。
救出は不可能ではありませんが、
救出したところで…。
ちなみに容器のモノをかき回す際は、
中身を知らなければ大鍋のカレーをかき回しているのと同じ感覚。
小学生の頃、
「カレー味のう○こと、う○こ味のカレーどっちがいい?」
という謎の質問が流行りましたが、
その根拠を見た気がします。
きっと山に限らず里でも肥溜めがあった頃は、
カレーのイメージを抱いたのかもしれませんね。
ちなみにニオイは、と言うと
多分皆さんが想像するより臭わないです。
マスクしてれば平気なくらい。
私の鼻がつまっていたのかもしれませんが。
作業を終えたあとは使用した物を洗ったり捨てたり。
そしてシャワーは忘れずに浴びます。
この作業自体は達成感などは無いのですが、
あらためて他の山小屋でトイレを利用する際には綺麗に使いたいと思いましたし、協力金は払おう、とも思います。
(協力金自体はこの作業というよりも、荷下げなどの処理に関する費用に充てられるのですが)
あとは下界の水洗トイレってやっぱりすごいですね🚽