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みかん狩りの仕事

みかん収穫の仕事は、
空が明るくなってきた朝7時に始まります。

農家さんの家から毎朝出勤、
まずは農家さんが持つ倉庫へと向かいます。

収穫したみかんを保存したり、みかんの選別を行うため、農家さんは必ずと言っていいほど倉庫を持っています。


倉庫までは約1km、海を眺めながらの通勤です。
天気もそうですが、潮の満ち引きも日ごとに絶妙に変化していて、毎朝の通勤は飽きることがありません。


倉庫に集合してから、みかんを詰めるコンテナをトラックに積んでみかん畑へと向かいます。

みかん畑は畑と言いつつも山になっているため、狭い急坂を右に左にカーブを曲がりながら上を目指していきます。


目的地のみかん畑についたら早速収穫開始、
ひたすらハサミでみかんを取っていきます。

作業は主に収穫をメインで行う人と
運搬をメインで行う人に分かれます。

収穫した人がみかんをコンテナに入れ、
いっぱいになったコンテナを運搬役がトラックまで担ぎます。



高低差がある山は「モノラック」という機械で

畑の中央にレールが敷かれているので、
摘み取ったみかんをレールまで運べば、
上り下りはラクチンです。
(レールまでが大変ですが…)

トラックの近くまで運んでもらいます

採って運んでを1日中続けると…

夕方にはこんな量に!

コンテナ1つにつき、20kg弱
上の写真ですと1パレットにつき、コンテナが36個あるので3パレットで108個。

コンテナ混みの重さですが、
概ね2トン近くあります。

この時はまだコンテナ運搬役の男性バイトは私だけだったので、2トン分のみかんをトラックまで運んだことになります。

我ながらびっくりです。
おかげさまで就業期間中は腰痛との戦いです(笑)


途中で休憩を挟みながら16時頃まで収穫を続けて業務終了。

時々農家さんの選別作業のお手伝いで18時頃まで働くこともあります。



1日働くと「働いた!」という気分になります。
それは頭脳労働や接客業とはまた異なる充実感です。

決して何か難しいことをやり遂げたわけではないのですが。


なぜだろうと考えて至った結論は、

食物を収穫する仕事って、
純粋に生きるための仕事であり、
昔からの健全な労働ということ。

だからこそ
単純作業であり、
力仕事であり、
決して作業自体が「楽しい」と言えるものでなくても、
生きるためにしているから「納得感」があるんじゃないかと。


農業を経験したことが無い人には
ぜひ一生に一度は(みかんに限らず)体験してみることをオススメしたいです。

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