
入山71日目 食糧が無い?
「今日からこの食材は使わないでね」
食材の発注を担当しているスタッフからよく言われる言葉。
ここ数日で使えない食材が増えてきました。
以前投稿した記事で山小屋の食事情について触れていますが、
山小屋の食材管理って非常に難しいです。
①お客さんの集客が当日まで読めない
②食材が納品されるのが2,3週間に一度
③残飯は極力出さない
予約に対して同じくらいの量では足りなくなる可能性があり、
かといって余分に発注すれば食材が余って、
下界で処分するためにヘリコプターで荷下げする輸送費がかかってしまいます。
毎年、
発注担当者の苦悩する後ろ姿を眺めながら、
自分には無理そうだな…、なんていつも思います。
どうやら今回は食材を輸送するヘリコプターの予定が延びてしまっていることと、
お客様の予約が増えていることのダブルパンチ。
お客様に提供する食材は確保しないといけないので、まずそれらは使えなくなります。
葉物野菜は日持ちしないため、
元々の在庫が少なく制限をかけるまでもなく
売り切れ。
続いて賄いで使う食材の中でも
人気のジャガイモや玉ねぎ等にも制限が。
するとスタッフが食べられそうなものは
客食で使わない乾物とか、
日持ちするのでたくさん在庫はあるものの、
賄いでは扱いにくさから嫌煙されるゴボウや長芋など。
例えば
人参とジャガイモとゴボウがあったら、
やっぱり人参のほうが色々な料理に使いやすいですし、
ジャガイモのほうが量を作れるので、賄いでは重宝されます。
そのため、ゴボウや長芋といった食材が残ってしまうのです。
あとは天ぷら粉がたくさんあるので一応お好み焼きが作れます。
今はまだ毎日お好み焼きと数品は食べられますが今後はいったいどうなっていくのやら…
そんな少し現実離れした状況も山小屋らしくて楽しいんですけどね😜