四種類の言葉「ニサルガダッタ・マハラジの対話から」

質問者:
四種類の言葉とは何ですか?

マハラジ:
それらはパラ(源泉意識)、パシャンティ(思考の流出)、マディヤーマ(思考-言葉の形成)、バイクハリ(外に排出される言語)だ。
普通の無知の人は、全過程が始まるパラとパシャンティに気づいていない。
それらはあまりに微細すぎるからだ。
彼はマインドと一体化しているマディヤーマに働きかけ、言葉(バイクハリ)を放出する。

マハラジ:
私は四種類すべての発話を経験し、それらを超越した。
この四つの階層に従って、意識に落ち着き、そして意識を超える者はほとんどいないことだろう。
まずバイクハラ(言葉)から始まって、私たちは言葉を聞く。
バイクハラからマドフヤマ(マインド-思考)に行く。
マインドを眺めているとき、私たちはパシャヤンティの中にいて、そこでは概念が起こる。
そこからパラ(言葉のない「私は在る」)へ行き、最後にパラから意識以前に行く。
これが従うべき道筋だが、本当にまれな者しかそれに従わない──退却し、反転することだ。

言葉の四つの階層を以下にまとめる。
1. バイクハリ(外に排出される言語)
2. マディヤーマ(思考-言葉の形成)
3. パシャンティ(思考の流出)
4. パラ(源泉意識)
これら四つを超えて、意識以前(真実)へ行く。

パラ(源泉意識)とは、アートマン(真我)のこと。
そして、それを超えたものがパラートマン(パラ+アートマン)。

さらに、ここに霊性への入り口(0)を加えて、言い換えてみる。
0. 聞かれた言葉(概念)
1. 話された言葉(身体)
2. 言葉になる前の思考(エネルギー)
3. 思考をする主体の心
4. 心の基盤となる意識
5. 絶対、真実

また、この四つの階層は、仏教の瞑想(ヴィパッサナー)である四念処に対応していることに注目したい。
1. 身体
2. 感覚(物質と精神の媒体となる中間体)
3. 心
4. 法(意識)

四がどのような意味を持つのか。
それは、各階層を超えるための四番目を見つけ出すことでもあり、
全体として第一層、第二層、第三層の四番目を見つけ出すという二重の意味を持っていることも興味深い。

四つの階層を超えていく感じがどのようなものか、個人的な体験に基づいてまとめてみたのが、以下の記事となる。


いいなと思ったら応援しよう!

綱川哲郎|瞑想と対話
いただいたサポートは、また誰かのために使わせていただきます。Be happy!