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MBTIと16Personalitiesの違いを、資格者が真剣に説明します。

今や中高生にまで浸透しつつあるMBTI。
でも、実はこれ、MBTIじゃないんです。16personalitiesと言うMBTIを模したモドキなんです。

16personaliesを占い的に楽しむ分には全く問題ないと思うのですが…まるで本物のMBTIのように誤認され、かつ内容までも誤った解釈や使われ方をされてしまっているという話を多く耳にするようになってきました。

また、企業においても、面白おかしく流行りに乗って16personaliesをMBTIだと思い込んで導入したことで混乱を招いているという話をよく耳にします。

その結果、自分や他者の可能性に見切りを付けてしまったり、傷付いている人が増えてきてしまっているという現状を踏まえ、正式のMBTIを受けることの意味をご紹介します。

そもそも、MBTIとは何か?

正式なMBTIの概要

MBTIの概要

MBTIとは、心理学者C.G.jung(ユング)の理論をベースとした性格検査です。
正式なMBTIは有資格者の下でしか受けられません。日本では2000年から資格制度が導入されたため認知度が未だ低く、かつ16Personalitiesに市民権を奪われてしまっていますが・・・
※以降、MBTIは全て「正式なMBTI」の意味として用います。

実は、MBTIって世界で最も使われている性格検査なんです。
今でも世界50か国以上で毎年200万人以上がMBTIを活用して自己理解・多様性の尊さを受け取っています。

人の性格を表す言葉にはペルソナ(役割性格)とキャラクター(持って生まれた元来の性格)がありますが、MBTIはキャラクターを示すことのできる唯一の検査だと言われています。

そして、もう少し身近なお話をすると・・・採用試験などで活用されることの多いSPI。
MBTIはSPIの根本理論になっていたりします。SPIを生み出した大沢武志先生の著書にはよくMBTIが登場します。人事界では伝説的な名著「心理学的経営」においても言及されている科学的な検査なのです。

MBTIは、性格の良し悪しや、能力の高低を測定するものではない

そして、最も大切なことをお伝えします。
MBTIで示しているのは、あくまで性格の違いです。
性格の良し悪しや、能力の高低、適性の有無を示すものでは決してありません。
もちろんMBTIだけで相性の良し悪しを断じられるものでもありません。

ですが、、、残念ながら16PersonalitiesをMBTIだと誤認しているケースは、ここを誤って理解していることが多いように感じます。
16Personalitiesを通して、ご自身が○○というタイプだから良い・悪い/他のタイプと相性が良い・悪い/こういう仕事は向いている・向いていないなどが実しやかに信じられています。
皆さん、それは全て間違っています。

そして、それによってご自身の可能性に蓋をしてしまった方がいらっしゃればお伝えします。
全てのタイプに価値があり、全てのタイプが可能性に溢れています。
是非、MBTIを受けることでご自身の可能性にもう一度目を向けてみてください。ご自身のタイプを知ることで持ち味の活かし方を知ることができます。

正式なMBTIと16Personalitiesは、どう違う?

正式なMBTIと16Personalitiesの違い

よく聞かれますが・・・結論からお伝えすると、全く違います。全くの別物です。

そもそも、正式なMBTIはWeb検査のみ受けるということができません。
認定ユーザー(資格者)によるフィードバックとセットでないと受けられません。

「あれ?自分はWeb検査しか受けていないぞ・・・」と思った皆さん、残念なお知らせです。
それは正式なMBTIではありません。。。

MBTIは後述するフィードバックを通して、自他の違いを体感しながら理解を深めていきます。そして、最終的に最もシックリくる性格タイプを「自己選択」していただきます。

そう、Web検査の結果は自己探究の旅の切符でしかなく、最終的な旅の果実(自分のタイプ)は自分自身で選択する。
これがMBTIの本質であり、キャラクターを示す唯一の検査だと言われる所以です。

細かく説明すると他にもいろんな違いがあるのですが・・・
ご興味のある方は上記の画像をご覧いただいたり、MBTIのフィードバックにご参加ください。

そして、めっちゃ深く知りたい方にはコチラ・・・
MBTIより先に眠りに誘われることが多いともっぱらの噂ですが。笑

流行りに乗って16Personalitiesをタレマネの一環で入れている会社が一番ヤバい

私は様々な会社さんの人事コンサルティングを行う会社を経営しています。
その一環で多くの会社さんにMBTIをご提供して大変ご好評をいただいていますが・・・
最近よく「16Personalitiesを入れてみたんだけど、使い方が分からなくて・・・」というご相談をいただきます。

宴会的なコミュニケーションのネタとして入れているのであれば全く問題ないのですが・・・
それを基にマネジメントを行ったり、配置検討(上司部下の相性含め)や業務アサインを検討しているのであれば、すぐに止めてください。100%間違った使い方をしています。

企業で活用することの価値は後述しますので、宜しければご参照ください。
また、実際に導入いただいた事例も載せておきます。

正式なMBTIを受けることの意義

MBTIは何をするのか

前述しましたが、MBTIはWEB検査だけでなく認定ユーザー(資格者)によるフィードバックがセットで行われます。1on1で行われるケースもありますが、私は多人数での実施を推奨しています。実際、私がご提供しているフィードバック講座も8~20名で開催しています。

では、このフィードバックは何をするか?というと・・・
エクササイズと呼ばれる体験型のワークをタイプに分かれて行います。

例えば、知覚機能であるS(感覚機能)とN(直観機能)のグループに分かれて、とある課題に取り組んでもらいます。すると不思議なことに、同じ課題にも関わらず、出てくる内容にタイプの違いが如実に表れます。

それを繰り返していきます。
その過程でタイプの違いを目の当たりにするので自他の理解が深まるのはもちろん、Web検査の結果とは異なるタイプの方がシックリくる!?という自己選択の機会にもなります。

あまり書きすぎるとネタバレになってしまうので、これくらいにしておきます。

MBTIを受けると、どんないいことがあるのか

MBTIを受けることのメリットのまとめ

人は得てして"自分がされて心地よい関わり"を、他者に対して"良かれと思って"行います。
しかし、MBTIを受けると、それが必ずしも正しいとは限らないという事実を知り愕然とすると思います。

MBTIを受けることで、自己理解・他者理解が深まるのはもちろんですが、違いを知ることで「違いが再定義される」ことが最も大きなメリットなのではないかと思います。

これまで間違いだと思っていたことが、ただの違いだと気付けるようになる。
そうすると、自分の可能性も、他者のことも、もっと愛せるようになる
のではないか。
それが私がMBTIを多くの方にお届けしたい一番の思いでもあります。

MBTIはビジネスシーンに、どう活かせるか

私は、MBTIはビジネスシーンにこそ活用できるメソッドだと考えています。
一例をご紹介しましょう。

MBTIのビジネスシーンでの活用例

まず、マネジメントへの活用です。
MBTIを知ると、相手に最も届きやすいフィードバックの仕方や、褒め方が分かります。また、どのような任せ方/言葉を贈ると動機付けされやすいのかが分かります。
つまり、その人の持ち味を最も活かすマネジメントを可能にしてくれます。
まさしく人的資本を活かすという文脈において最適なメソッドと言えるのではないでしょうか。

次に、チームビルディングへの活用です。
MBTIがチームで浸透すると、これまで不快に感じていた相手の言動を「ただの違い」であると捉え直すことができるようになります。驚くことに、これだけでチームの関係性は大きく改善します。

他にも営業シーンにも有効です。
営業シーンでは自分の伝えたいことではなく、相手の聞きたいことを伝える。これは鉄則ですよね。
でも、営業資料も相手目線の内容になっているでしょうか。
実は営業資料1つ取っても、人は自分の好む資料を作りがちです。自分が良いと思っている資料が、相手にとっても良いものであるとは限りません。それを確認する視点を学ぶことができます。

他にも、実はMBTIの分布は企業文化に如実に反映されます。
また、これまでの私のコンサル経験からすると、企業の拡大フェーズにおいてタイプ分布は非常に大きな意味を持つと考えています。
が、このあたりまで書き始めると文字数が半端じゃなくなってしまいそうなので、またの機会にさせていただきます。

MBTIグループフィードバック講座のお知らせ

ここまでご紹介してきたMBTIですが、私は不定期で公開講座を開催しています。
これまで数多くの方にご参加いただき、次回は年明け1月に第8期を開催する予定です。

もしご興味をお持ちいただいた方がいらっしゃれば是非ともご参加ください。

<MBTIグループフィードバック講座のご案内>

<第8期のお申込みはコチラ>

最後に・・・
この記事をキッカケに正しいMBTIの理解が進むこと、自分の可能性を信じ、他者のことをもっと許せるようになるキッカケになれば嬉しいです。
ご一読いただき、ありがとうございました。

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