スプーンで食べるお茶(アジア編)
こんにちは。TSUNAGUTO広報です。
寒くなってきて、朝起きるのが余計につらくなってきましたね。(秋冬に限らず)スッキリ起きられる方法を常に探しているのですが、朝に楽しみがあれば、起きるモチベーションになるのかもしれません...。
そこで今回は、朝食にもなるお茶を紹介していきたいと思います!
その名も「スプーンで食べるお茶」。
朝がつらい私でも作れるような、材料を盛るだけでできる、もしくは前日に作っておけるような簡単レシピです。
寒い日は温めて食べられるようなメニューになっています。
朝からしっかりご飯を食べられる人もいれば、起きたばかりだとあまり食べられない人もいるかと思います。そのため、ドリンクとして飲んでも、お皿に盛ってしっかり食べてもいいようなレシピにしました。
ブランチにも午後の小腹満たしにもちょうどいいので、お腹の空き具合に合わせて食べてみてくださいね!
メニュー1:和烏龍茶の豆花(トウファ)風
豆花(トウファ)は豆乳でできたプリンにトッピングを載せた台湾スイーツです。最近は豆花の専門店も増えてきましたね。
台湾の中でも豆花の味付けには地域差があり、塩気のある豆花を食べている地域もあるようですが、日本ではデザートとして食べることが多いかもしれません。
実はその豆乳プリン自体はあまり甘くなく、絹豆腐に近い食感と味でヘルシーです。上の写真は本格的な豆花で、サツマイモや里芋のお団子も入っていました。
本場の豆花は落ち着いた色味ですが、今回はもう少し自由に、明るめの色味にしてみます。
本来は茹でたピーナッツなどが載っていることが多いですが、今回はコンビニでも手に入り、調理の手間がないトッピングだけを使います!(朝から色々準備したくないですからね笑)
◎お皿に盛ったバージョン
まずは豆花を食べたことがない方向けに、ドリンクではないバージョンの豆花風の一皿を作っていきます。と言っても、材料を全てお皿に盛るだけです!
材料
・絹豆腐:1/2丁(本格的に豆乳プリンを作りたい方は、豆乳とゼラチンをご用意ください!)
・黒豆などの煮豆:1/2〜1パック
・冷凍マンゴーなどお好みのカットフルーツ:少々
・黒蜜かガムシロップ:少々
・クコの実:あれば
豆腐自体に甘味がなくても、煮豆や黒蜜で甘さが調整できるので、朝食にもおやつにもなります。
豆腐を甘くして食べるのに抵抗がある方は、あらかじめ甘みのついた豆乳プリンを作るのがおすすめです。豆乳とゼラチンと砂糖で作れますよ。
豆花のメリットは、ホットでもアイスでも食べられることです。
豆腐は電子レンジなどで軽く温めるとフルフルした食感になり、寒い朝にもぴったりです。もちろん冷たい豆腐で作っても美味しいですよ!
◎ドリンクバージョン
同じ材料を今度はコップに入れ、「和烏龍茶」を注ぐだけです。
絹豆腐は細いストローで吸えなくもないですが、黒豆やフルーツはスプーンで食べた方がいいですね。
スプーンで食べると、ドリンクでもおやつのような満足感が得られます。
こちらももちろん、ホットでもアイスでも楽しめます。淹れたばかりのお茶を使っても、水出しのお茶を使ってもOKです。
初めて和烏龍茶に黒蜜で甘味をつけてみましたが、また違う美味しさがあって新鮮でした!
同じく和烏龍茶ベースの「ヒキシメ茶」を入れても美味しいです!
メニュー2:和紅茶コンポートの八宝茶
薬膳に興味がある方であれば、八宝茶(はっぽうちゃ)という名前を聞いたことがあるかもしれません。
八宝茶は中国の伝統的な健康茶で、滋養のある食材にお湯を注いだシンプルかつカラフルなお茶です。何を入れなきゃいけないといった難しい決まり事がなく、体調に合わせて食べたいものを入れられるのが魅力。
↑上の検索結果のように、お花を使った八宝茶もあります。その点は薔薇の花びらが入った「ウツクシ茶」とも似ているかもしれません。
他にはドライフルーツのスライスが入っていることもあります。
本来は薬膳の食材を使うのですが、たとえコンビニで手に入る食材を使ったとしても、「体調に合わせて具材を変える」といった八宝茶のエッセンスは取り入れられるのではないでしょうか?
今回は家で気軽に作れるように、フルーツとティーバッグを使った八宝茶風のレシピをご紹介します!
◎ドリンクバージョン
八宝茶風のドリンクとコンポートは同時に作れます。コンポートといえば、果物をシロップやワインで煮たものもありますが、今回は「和紅茶」で煮ていきます。同じく和紅茶ベースの「ウツクシ茶」で作っても美味しいですよ!
作り方も簡単で、材料を全て鍋に入れて、お茶を煮出すだけです!
材料(作りやすい量)
・和紅茶かウツクシ茶:ティーバッグ1個
・お湯:200ml
・お好きな果物かドライフルーツ(イチジクやプルーンなど):お茶に浸かるだけ
・砂糖(甘味を足したい場合):お好みで
このコンポートを作った時に鍋に残ったお茶が、見た目も八宝茶のように賑やかなんです。
八宝茶は具材にお湯を注ぐだけですが、こちらはティーバッグも一緒に煮ているのでお茶の味が染み込み、味が安定しやすいです。
撮影時はイチジクを使いましたが、記事が公開される頃にはあまり出回っていないかもしれません...。秋だったら洋梨やリンゴ、ぶどうなどで作っても美味しいですよ!
一番手軽なのは、ドライフルーツを使うことです!今回もイチジクとアプリコットのドライフルーツを使いました。皮を剥く必要がなく、日持ちもして、季節に関係なく手に入るのが嬉しいですね。
砂糖を使ったドライフルーツの場合、コンポートにした時に残ったお茶も甘くなります。しかし砂糖不使用のドライフルーツや生のフルーツを使ってもさっぱりした甘味を感じられるのが、この八宝茶風ドライフルーツティーの特徴です。
お好みで牛乳を入れて、ミルクティーにしても美味しいですよ。
◎お皿に盛ったバージョン
次は和紅茶コンポートをパンに載せて、オープンサンドを作ります。作りますと言っても、コンポートとお好きなチーズをパンに載せるだけ! ナッツやハーブを載せてもいいですね。
コンポートにするメリットは、生のフルーツよりも少し保存が効くことと、前日の夜に仕込んでおけることです。生のフルーツは変色が気になりますが、コンポートなら前日に作っておけますね。
お茶の種類を変えれば味も変わるので、毎回飽きずに食べられます。
そして何より、果物が柔らかくなってナイフやフォークで切りやすくなります。
オープンサンドっていつもうまく切れなくて、結局パンと果物を別々に食べるハメになりませんか?(私だけでしょうか)
柔らかく煮たコンポートならそんな心配もいりません笑
温かいままのコンポートを載せてもいいですし、冷蔵庫に入れておいた冷たいコンポートを使ってもいいですね。一回煮出したお茶も、冷やして楽しむこともできます。ぜひ季節や天候に合わせてお楽しみください!
スプーンで食べるハイブリッドドリンク
スプーンで食べるお茶は、「ハイブリッドドリンク」と呼ばれることもあります。お茶にかき氷やクリームが載っていたり、フルーツがゴロゴロ入っていたりして、ドリンクと一緒にスプーンがついてくるタイプの飲み物全般を指します。
過去にご紹介したティーフロートも、ハイブリッドドリンクと言えますね。
豆花はホットでもアイスでも楽しめるので、その意味でもハイブリッドと言えるかもしれません笑
特に八宝茶は「食べる薬膳茶」とも呼ばれており、飲んでも食べてもいいお茶の代名詞とも言えます。
今回は主に豆腐やフルーツを使ったヘルシーなスイーツをご紹介しましたが、無糖のお茶に塩や野菜を入れて、おかずとしても味わえるのがお茶の魅力です。塩気のあるスープのようなお茶も、「スプーンで食べるお茶」の一つだと考えています。
お茶を「食べる」という視点で見ると違う楽しみ方がありますし、お茶を楽しむことで、食べることも楽しくなると考えています。
こちらのnoteではお茶そのものを使ったアレンジレシピなどを載せていますが、TSUNAGUTO公式インスタではお茶と料理とのマリアージュなどもご紹介しています。
ぜひどちらもフォローしてみてくださいね!
W:矢島愛子
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