いつも優しく迎えてくれる彼
こんにちは!
この前「夜の1人ミスド」の良さについて書いたのですが、第二弾です。
(シリーズ化すな!)
※ミスドについてはこちら💁♀️
夜が深くなり始める頃、ヘロヘロで最寄り駅まで辿り着いたツナ氏。
「もう何もしたくない…家までも歩きたくない…」思っていることがつい口に出てしまう。
「そんなしょげるなって。ほら、ちょっとうち寄りな」
目の前に立っていたのは、日高屋くん。
「でもこの時間に食べたら太っちゃうもん」
「1日でそんな太るかあ!だったら明日動けばいいだろ、ほら早く」
「強引だなあ」
店の中に入るとここ座ってなと言って、彼はそのまま厨房に入って行った。
「これ食べれば元気でっから。量もツナの為にいい感じにしといた」
出してくれたのは、半ラーメン。
「いただきまーす」
醤油味のスープ。どこか懐かしく、疲れ切った身体にじわじわと染み渡る。
黄色い細めの縮れ麺は、ズズッとすすると勢いよく口の中に吸いこまれていく。
スイッチオフだった身体に、みるみる力がみなぎっていくのを感じる。
「おいしい」
「だろ?メンマもシャキシャキだかんな?」
口に含むと、あまりにもその通りなので思わず笑みが溢れてしまった。
「ほんとだね」
「ま、元気になったみたいで良かったよ」
優しい味の半ラーメンをあっという間に平らげてしまい、スープも全部飲み干してしまった。
「美味しかった。元気でた、ありがとね。えっとお金…」
「おう、良かった。200円ね」
「えっ?!そんな悪いよ、もっとするでしょ本当は」
「や、うちはいつもこの値段でやってるよ。美味しかったなら今度は太らない時間に来てよ」
そう言って日高屋くんはへへっと笑った。
「うん、でもこの時間の半ラーメンが美味しすぎてまた来ちゃうかも」
「背徳の味ってやつね…太るぞ」
うちももう閉めるから気をつけて帰れよ、といって店の前まで送ってくれた。
たまにしか店に行かない私にも、彼はいつも暖かく迎えてくれる。
大切な人ほど近くにいるってこのことかも…
終わり良ければ全て良し。
1日の最後が笑顔でいられたので、今日はいい日!
ああ、半ラーメン美味しかったなあ。
夜はすっかり深くなっていたが、私は足取り軽く、帰路に着いた。
夜の日高屋の良さについて書こうと思ったら、ついおふざけしちゃった!(笑)
ここまで読んで下さった方いますかね、もしいたらありがとうございました!