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びじゅつやってみよ その2 「線のはなし」

みなさんこんにちわ。
最近は、だいぶコロナの感染者数が減ってきて、ほっとすると同時に、まだ頑張んないといかんよなぁとうっすらと漂う変な緊張感、、、、

芸術界隈では、「緊急時における芸術のあり方」とかいって存在意義を問い直すとかやってる人が多いようです。
私は、こーゆーのは政治力(環境だったり社会間だったりの力関係)によって揺らぐものではないと思ってますんで、逆に内側に入っていこうそうしようと引き続き第二弾を考えておりました。


さて、「美術や芸術を作っている要素」のお話、その2です。

せんのはなし

 いざ、鉛筆で絵を描こうとしますと、線で輪郭線を追う描き方と、鉛筆デッサンとの切り替えシーンで多くの人は戸惑います。中学生の頃、どう描いたらうまく描けるのかわからなくなって突然苦手意識を抱いてしまうって、こんな感じなんではないでしょうか、、、、
 器用な人は、受験用の鉛筆デッサンを描いている様子を見て真似できるようになっていきますが、多くの人はそのような機会に出会うことも少ないですよね。

で、少し線についてちょっとプリントつくってみました。

pdfはこちら。
お教室等でお使いの時はご一報くださいね。


回答というか、解説、、、、

 これ、弱い線からめちゃくちゃ強い線までのスケールを作ってるわけです。あんまりだんだん強くなる線、弱くなる線っていうのを意識することは少ないので、スケールです。専門的なこと言うと、グレースケールはデッサンの勉強で作るけど、線については触れることは少ないです。でも、強弱スケールって、少なくとも私が教科教育を学んだ時には学びの一つとして入ってました。改めて作ってみたってノリです。

 プリントの中で、「小指の付け根を紙につけないように線を引く」としたのは、「線」の勢いや力の加減を意識するためです。
 

 線には「強弱」あります。
「勢い」あります。
 筆を持つ「角度」もあります。「持ち方」もあります。

 線を作るのは筋肉。
 そしてそれを司る気持ち・感情。

ウキウキした線で報告してくれる子供の作文。

ママにありがとうと書くお手紙。

悲しい気持ちのサヨナラの手紙。

楽しくて仕方のない毛筆の線。


みんなおんなじ線だけど、一本として同じものがない。面白いです。

書道では「蹟」「筆蹟」とも言いますね。

 余談ですが、「字が上手い人は人徳もある」ということと、「人徳のある人の文字」というのはどうも違いますよねwそういえば、先輩に「人徳があると作品もよくなるに違いないからお坊さんになろう」とおっしゃった方がいました。
 みんな、自分の思う美しい一本の線を求めて進んでいくんだと思います。

 学校が再開したら、私たちはどんな文字や線を引けるようになってるんでしょうね。



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