アルミ鍋 白いモヤモヤとツプツは何? 湯たんぽで気づく雪平鍋の嘆き ➕実験
冬になると湯たんぽ登場。で、確かめる事になったアルミ鍋のこと。
って、何だ分からないよね、斜め読みでどうぞ
◾️湯たんぽ
雪平鍋で沸かしたお湯を湯たんぽに入れていると、鍋底に何やらモヤモヤが見える。 ん? 味噌汁の麹の洗い残し?・・・ 老眼が進み注意力散漫な今日この頃、やれやれ・・・と洗い直す
が、次も同じようなモヤモヤが・・・鍋はキレイに洗ったのに何故?
そもそも
お湯を沢山沸かす事はほぼ無いから、2.6Lのステンレスケトルは去りゆく息子に譲り、ステンレス鍋で沸かしたお湯を、漏瑚で湯たんぽに入れてきた。が、漏瑚が踊り、お湯がこぼれてあわや火傷!のスリルを味わうのが常で、それが当たり前だった。
が、ここにきて、アルミの雪平鍋の良さを発見*、軽くてお湯がすぐ沸いて注ぎ口があるから、湯たんぽとアルミ鍋の組み合わせは最強、いい仕事するuと喜んで使っていた。
◾️今回の問題
アルミ鍋は酸や塩、アルカリなどに弱いから食材の入れっ放しは御法度、の約束は守ってきたけど、今回はただの水。
でも思い返すと、蛇口から出てきた水をすぐ沸かしたのではなく、2回とも鍋に入れっ放しの水だった・・・じゃこれが問題?
水H2OはH (水素)が2つとO (酸素)1つの結合物質で、アルミは酸素と結びつきやすい性質があるし、水道水には塩素も含まれている・・・じゃ犯人は??
とにかく、その実態を確かめることに
◾️元素記号 Al 元素番号13のアルミニウム
今から100年以上前の1886年、ホール・ヘルー方式で商業生産される様になったアルミニウムは軽量で耐食性に優れ、熱伝導率が高く、反射性に優れ、磁気を帯びない、加工しやすくリサイクル可、などの特徴を持ち、工業製品、医療用機器、食品包装などに広く使用。
一方欠点は、強度が低い、熱膨張率が高い、条件次第で腐食しやすい等・・・
◾️実験
最近よく使う2つの、雪平鍋とアルミキャスト鍋に水を入れて蓋をして、同じ条件下での時間経過を見る。
2/19 9:30スタート 水を入れて蓋をして置いておく
2/20 12:05 26.5時間経過
雪平鍋の底の方にわずかなモヤモヤと、鍋肌に白い何かが。
アルミキャスト鍋は変化なし(最後まで)
2/21 21:36 60時間経過
雪平鍋は ああもうダメ なんてこった!!
2/22 16:14 78時間経過
雪平鍋 病状悪化 再起不能か
◾️結論と対策
アルミの鍋は腐食を防ぐ為にアルマイト加工*されているが、調理中のアルカリ成分等によってこの皮膜が剥がれアルミの素地が出てきて、水の中の酸素や塩素などと結合し、水酸化アルムニウムが発生。
→ 今回のモヤモヤと、時間経過によって白いポツポツに変化していった嘆きの結晶の正体は「水酸化アルミニウム」*と判明
対策・・・水は入れっ放しにしない、水を沸かし続けない、空焚きしない、使用後は水分を拭き取る、等。 それから傷んだアルミ鍋は使わない。
*アルマイト加工と酸化被膜:
アルマイト(陽極酸化処理)とは、アルミニウムを陽極(+極)で電解処理して人工的に酸化皮膜*(アルミの酸化物)を生成させる表面処理のこと。
*酸化皮膜とは、(今回の場合)アルミが空気に触れ酸素と結びつき形成される被膜のこと。
*水酸化アルミニウム:用途は多岐に渡るが医薬品にも使用。
環境省の化学物質情報ページに法律規制など記載
◾️で、どうする?
雪平鍋の白いポツポツー水酸化アルミニウムーを落とすには、酸性度の高いクエン酸水等を加えて溶かす、という方法がある。
けど、写真で拡大すると、キズキズ・・・
両方ともアルミの良さを見直して子分にしたけどそんなに酷使した?
アルミキャスト鍋に症状が出ないのはアルマイト加工が高レベルなのか?
んーどうしよう
*過去の投稿、アルミの雪平鍋の良さを発見
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サポートで、同居を始めたカタツムリの飼育ケースを買いたいです。