どんな立場になっても感謝の気持ちを
「髙橋はな、最初はなんて『生意気な女』だ、と思ったんだよ」私の父と同じくらいの年齢の建築設計事務所の所長は、酒の席では必ずと言っていいほどこの言葉を言います。
私が現場監督補助をしていた会社からゼネコンの設計部に転職したばかりの頃からなので、かれこれ25年以上の付き合いになります。自分で言うのも変ですが、当時は生意気でした。そうでなければ女性の私がその頃の現場にいることはできなかったでしょう。むしろ転職してきて「社会ってこんなに穏やかな話し方で仕事が進むのか」と若干のカルチ