環
少し地上で生きすぎていると感じるときは、
思い切って高い場所に登る
天と地の境目、
限りなく空に近いところまで登り、
広大な空と、
ミニチュアな町を
ぼんやりと、
満足のゆくまで眺めてみる
そうしているうちに、
頭と身体だけを対流していた血液が
ゆっくりと動きを変え、
届いていなかったあらゆる場所に、
時間に、
セカイに、
脈々と流れ込んでゆく
そうして空と密かに交わした約束だけを抱えて
軽快なステップを踏みながら
地上へと、
わたしたちの営みの場所へと
戻ってゆく
少し地上で生きすぎていると感じるときは、
思い切って高い場所に登る
天と地の境目、
限りなく空に近いところまで登り、
広大な空と、
ミニチュアな町を
ぼんやりと、
満足のゆくまで眺めてみる
そうしているうちに、
頭と身体だけを対流していた血液が
ゆっくりと動きを変え、
届いていなかったあらゆる場所に、
時間に、
セカイに、
脈々と流れ込んでゆく
そうして空と密かに交わした約束だけを抱えて
軽快なステップを踏みながら
地上へと、
わたしたちの営みの場所へと
戻ってゆく