木の大きさ。私の小ささ。ダルマオトシ。
Vol.18【ワタシノミテイルセカイ】
正義を添えた「あなたのために」。
あなたとは一体誰なんだ。
すべてを凍らせてしまいたくなる。
最期に傷つくのは「あなた」なのにな。
ただ知らないだけ。
視点の数が異なるだけ。
見える景色が違うだけ。
数が少ないと見えないから。
知られないし。
視点に入らないし。
無色になるんだ。
あなたの「あなた」は恥だから。
知られたくないし。
数に入れたくないし。
透明人間が都合いい。
だけどあなたは「あなたのために」を盾にする。
無色を白濁にして透明を人間にするんだ。
小さな私はときおり願ってしまう。
もう私をあなたの透明にしてって。
・・・
「知る」の承認は大惨事を引き起こす。
自分がナダレルんだ。
まるでダルマオトシみたいだな。
慣性は惰性でその性質は維持だ。
「知る」で小突くとバランスを崩すかもしれない。
だけど。
うまく小突けば惰性のまま景色が変わるかもしれないんだ。
だから。
ハンマーを愛で握って。
物体に外力を与えずに。
静は静のままで。
動は動のままで。
そっと静かに心地よく動かせばいい。
誰も気づかないくらいに優しく。
あ、透明人間ならできるかも。
・・・
ときに「慣性」は「感性」なんだ。
感性の法則が好きな9歳ジロウ。
なんで?の母にいつも言語を超えてくる。
真っすぐ響く音は「生」への道しるべなんだ。
あの木の大きさくらい
お母ちゃんのこと好きやで
寒空に向かって枝葉を広げる常緑樹。
愛つむぐジロウと私の3分間。
冷たい空気と温まる心。
小さな私が少し膨らみ色がつく。
世界の醜さは透明でいいよ。
あなたの視点しだいで景色はイロドルんだ。
心のカンセイを磨けばいい。
今日も明日も大好きやで。
・・・
Facebook編 2021.10.21記
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人の悲しみを食べるズンゲラボッコ
"ズン"と落ち込んでも
"ゲラゲラ"笑かしてくれる
"墨汁色"の"子供"の話
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ひとりでも多くの子どもたちが
たくさんの大人から
愛を注がれますように
◇