<評価制度編>つむぎコンサルタントによる成功事例紹介【肥後葬祭様】
肥後葬祭様で評価制度支援を行うことになった背景
株式会社肥後葬祭は、 熊本県宇城市にある地域密着の葬儀社です。“ありがとう”を紡ぐという経営理念のもと、記憶に残る時間を提供することを大切にしています。
肥後葬祭様では、元々全員がディレクターとして活躍しており、部下や上司が存在しない組織体制でした。いわば「組織」自体が存在しない企業様だったのです。
そんな肥後葬祭様は次のステージに向かうべく、会社をしっかりと組織化する必要がありました。組織化を実現するため、組織に必要な役割と成長ステップを明確にしなければならないという課題が挙がり、つむぎがご支援させていただくことになったのです。
支援の内容
まずは会社の成長段階に合わせた評価制度内容を設定し、それを「人事ハンドブック」にまとめます。その内容を元に現場で面談をしてもらいながら、評価を進めるという流れです。
つむぎで大切にしているのは、3年後の理想の組織像から逆算し、どのような役職・等級の人材がどれほど必要なのか議論すること。企業のフェーズによって必要な役職やスキルが異なるため、それを見極め評価制度に落とし込む点に注力しています。
肥後葬祭様の評価制度においては、「マネジメントコース」と「ディレクターコース」の2種類のキャリアを設定し、キャリアのステップを5つの階級に分けました。
さらに、この評価制度に連動して賃金制度も変更。これまで肥後葬祭様の給与体系はインセンティブ比率が大きく、結果主義となっていました。しかし、プロセス評価の仕組みにするため、等級によって給与が変化する仕組みに整えたのです。
採用支援の効果
新たな評価制度を導入したことで組織体制が整いました。
肥後葬祭様に長年務めていた社員様はプレーヤーの道を選択し、ディレクター職の専任に。それにより、新たにマネージャーや幹部の役割を担うメンバーが選出されたのです。
また、各メンバーが身に付けるべきスキルが明確になり、次のステップに進めるようになりました。
ただし、評価制度にはゴールがないため、常にブラッシュアップし続けなければなりません。「評価制度を作って終わり」ではなく、各企業様に合うように微調整しながら運用し続けなければならないのです。
会社の成長とともに見直しが必要になりますので、今後もその都度時間をかけて馴染ませていきたいと考えています。
評価制度の意義
評価制度はあくまでも会社の目指す会社像を逆算し、目指すべき組織を作るための評価です。社員様を100%評価できる制度は存在しないと考えていますし、そもそも評価すること自体を目的にしているわけではありません。
「会社を成長させる」という視点から評価制度を作っているため、戦略人事をより明確にする架け橋となっているのです。
つむぎコンサルタント:寺嵜 孔希(てらさき こうき)
大手経営コンサルティング会社に約8年間勤務したのち、「信念のある人を大切にする会社をサポートしたい」という想いのもと、2023年1月からつむぎにジョイン。ストレングスファインダーの認定コーチ資格を保有しており、30〜50名規模の葬儀社、また経営者向けストレングスコーチングとして、エステサロン経営者などへのコーチング実績も持つ。
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