5月2日〜4日 田植え
初日:晴れのち小雨
二日目:晴れのちくもり
三日目:快晴
午前中の作業
ついに田植えの時期になりました!
種まきをして育てていた苗を田んぼに植える作業を行います。
成苗を車に運び田植えをする田んぼへ運ぶ作業からスタートしました。
バケツリレー方式でみなで苗のトレーを運びます。
水を吸って育った苗は思ったより重さがありました。
苗を田んぼまで運んだのち、田植えの方法のレクチャーを受け、早速田植えをスタート。
4月に皆で手作業にて掘り進めた、畔を踏まないように田んぼに入ります。畔を作る作業をした方は意識的に気をつけられているように思いましたが、ついつい気が抜けると忘れてしまいがちになってしまったので、今後も田んぼに入る際は注意喚起していかないと!と思いました。
まず、田んぼに30cm間隔に専用の道具で線をひき、田植えをしていく印をつけます。
この印にそって1人3列、一箇所あたり3本ほどの苗を縦横30cm間隔で植えていきました。
30cm間隔にするのは、稲刈りの時の歩くスペースを確保しておくためで、機械で行う場合は機械で間隔が決まってしまっているので、もっと細かい感覚になるそうです。
苗を3本ずつにするのは、成長して12本になり、それが一番バランスがいいためで、この12本が成長してちょうど一膳分くらいのお米になります。
苗は途中で足りなくなるため、あらかじめ必要そうな場所に必要な分を投げておきます。遠くに投げるのも大変なので、最初に手前にたくさん投げておいて、前に進むときに近くにある苗を前に投げながら進むとよいです。
トラクタで代掻きをしていますが、ところどころ草が浮いているので、雑草を抜きながら植えていくこともポイントです。草が浮いていたら、田んぼの外に投げて出してください。のちのち除草も楽になります。
植え方は人差し指の第二関節くらいの深さまで植えます。苗がまっすぐ自立することがポイント。苗を取るときは、成長点を傷つけないように注意しながら、植えたら最後は軽く土を寄せるようにぎゅっとつまんであげる。
根っこが絡まって苗を取りにくい時は、水につけて泥を取ってやるとほぐれやすいです。
等間隔で真っ直ぐに植える作業に苦戦しつつ、午前中に半分ほどの作業を終了しました。
午後の作業
お昼のあとは、田植えの続きを行いました。
場所によっては足が重く、一歩進むもの一苦労。
屈みながらの作業は少し大変でしたが、その分植え終わった時の達成感は格別でした。午後になるとみなさんやり方もわかってきて、協力しながら、足りない人へ苗を投げ合ったり、雑草を抜いたりすることができました。
初日は、最後雨が降ってきたこともあり、1反の2/3ほどを植えて終了。翌日は2反目の1/3くらいまで、3日目でちょうど2反を植え終わるくらいのペースでした。
田植えをしてしばらくすると、水面が汚れのように濁ってくるのですが、これは微生物たちによる分解作業の証なので、稲たちにとって良いことだそうです!
これからは水生雑草との戦いなので、また頑張っていきたいと思います!
畑等に生える雑草のように、引っこぬく作業ではなく、水面をわしゃわしゃーと払うようにすればいいようなので、作業自体は難しくなさそうです。
田んぼのメモ
・稲は根元の部分(成長点)が大切、逆にここを傷つけなければ根をちぎっても育つ。
・機械を使用して田植えを行う場合は、苗は幼いまま植えられるが、手植えの場合はしっかり育った成苗を植えていく。
・幅も機械作業の場合は15cmほどだが、手作業の場合は、広めに30cm幅の間隔をとる必要がある。これは人が入って雑草取りや収穫の作業がしやすいようにするための工夫。
・田んぼのあぜ道を歩くときは、あぜが崩れないように真ん中を歩く。あぜと田んぼを行き来するときも、なるべく斜めになっているところを崩さないように。
・田んぼの土の深さが場所によって違う理由→去年、近くの用水路が溢れて川から田んぼに水が流れてきた。そうすると川の砂が田んぼの上に乗り、田んぼの高さが場所によって変わってしまう。トラクターで代かきもしているが、どうしても違いが生まれる。これにより田んぼの深さが場所によって変わってしまう。川が決壊して水が流れてくると、ミネラルなどの栄養分も田んぼに入ってくるので、その年のお米はよくできるというメリットもあるそう。