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「令和の桃太郎」を「帝玉」として育てたい話

メセン属「令和の桃太郎」→多分「帝玉」

 「令和の桃太郎」という名札の多肉植物を、今日購入しました。田舎のホムセン2で、6株ギュウギュウに詰まった二号ポットです。写真は今回買ったものではなく、noteの画像挿入機能から拝借しました。
 この多肉植物、何年か前にネット上で話題になり、その後すぐ賛否両論巻き起こったものです。メセン属は、石に擬態していると言われていますので、見た目は緑色の石が二つくっついたみたいな感じです。そして、その二つの石がパカッと開いて中から子株が出てくる脱皮スタイル。「令和の桃太郎」は、その真ん中の子株がピンク色で、外側の緑とのコントラストが可愛いっ!と話題になりました。ですが、このピンク色、どうやら薬剤で葉緑素を抜いた上で染色しているようなのです。遺伝子操作とか突然変異とかそんなんじゃなく、薬剤を注入しているので、観賞用の植物として何かと不具合が出たようです。ピンクが早々に抜けるとか、そもそも葉緑素がないので(ピンクの子株が)育たないとか、薬で弱っているのですぐ枯れる、ジュれる、などなど。見た目の可愛さを追求するために植物が弱る‥‥個人的には反対です。では、なぜ購入したのか。それは、薬での脱色染色を肯定していることにならないのか。
 いや、ご意見ごもっともです。しかし、これには二つの理由があります。一つは「この子のせいじゃない」、もう一つは「いつまでもここにいたら大変なことになる」です。

この子のせいじゃない

 おそらく元は帝玉だったと思われるこの子達が手を挙げて薬を打たせたわけじゃない。罪はないのです。育ちにくいことは分かりましたが、全部が真っピンクになっているものだけでなく、中には緑に戻ろうとしているものもあります。ピンクなんて抜けてもいい、むしろさっさと薬が抜けて、元の姿で元気に育ってくれないかしら。そう思っています。また、昨年、染まっていない「帝玉」を名札付きで購入(普段は行かない園芸店で)しましたが、なんとひどく焦がしてダメにしてしまいました。メセンの禁忌である「真夏の直射日光長時間」に晒してしまったのです。多肉棚を整理するときに、ちょっとこっちに移動しておいて、掃除終わったら戻すから‥と動かして、もうお分かりですね。そのまま忘れて3日間、あっという間でした。かわいそうなことをしたと思っています。ちゃんと、帝玉を育てたい。だから、目の前に現れたこの子達をお迎えしようと思いました。また、夏のその事件以来、持っていたメセンの全部、リトープスや唐扇などの環境を変えました。日の当たる時間を半分にし、少し温度差の少ない棚へ。去年よりもずっと調子のいいメセンたちの中に、帝玉たちもいて欲しいと思いました。

「いつまでもここにいたら大変なことになる」

 今回の「令和の桃太郎」、上に「田舎のホムセン2で買った」と記述しました。都会のホムセンはわかりませんが、私の家の近所にあるホムセンには、多肉の養育に興味がある店員さんはいないようです。田舎ホムセンあるあるなのですが、水加減も風も日光浴もあったもんではなく、なかなかハードな環境です。特にこの田舎ホムセン2は照明さえなかなか当たらない棚の奥にあることもしばしば。なるべく、入荷したてで買えるように、チェックに行きます。これまでも、置き場所やお財布問題でお迎え出来なかった多肉たちが、徒長の末虫やお腐れさまにやられるさまを見送ってきました(土の上からなくなるまでは販売の棚にある)。
 今回、お財布問題は少々あったものの、これまでのように黙って見送ったりしないぞ!となぜかちょっとだけハイになり(まぁ、今週オヤツをちょっと節約するくらいで足りる)張り込んだわけでございます。

 今は多肉たちにとって、オフシーズンですが、メセンはその限りではないということと、ちょっとだけ室内にスペースが取れることを言い訳に、明日植え替えてみようと思います。鉢のふちが触ってしまうほどキッツきつになっているので、ゆったりできるように考えて。
 元気に育ちますように!

今日もお付き合いいただき、ありがとうございます。

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