多肉の根出しにヒヤシンス方式がすごいんだけれど、決定打はヘレナ如何であるという話。
多肉事の季節です
暖かいをすっ飛ばして時々暑くなるような温暖な田舎に住んでおりますので、もうひと月ほど多肉事の季節でしたが、春先の心身の不調が思いの外ドヨンとしており、思うように多肉事が進みません。
しかし、それでもやらんといかんことは出てくるわけで。多肉たちは動き始めています。植え替え、葉さし、水やりや置き場所の変更、セダムのカット💈などなど。Youtubeなどにも多肉事動画が溢れてきました。
私が主に育てているエケベリアで、これまであまりしてこなかったのが、胴切りです。地上部分を下葉少し残してバッツリ切ってしまうあれ。なんか怖かったので。今年は今のところ二つ挑戦していますが、下から無事に子株が出てきた勝率は1勝1敗です。
この胴切りという行為、なかなか衝撃的ですが、頭部分は「カット苗」としてネット上で売られるときによくある形です。ですから、カット苗を購入すると根も土も付いていないものも来ます。そしてもう一つ、春の動きだしが上手くいかず根が痛んでしまい、茎に影響が出始めたけれど、上の部分を切り取ってカット苗の状態にする「救出」の状態でも同じ形になります。つまり、意図的に健康な苗の胴切りを今までしてこなかった私でも、いろんな形でカット苗には出会うわけです。それでも、新しい根が出てきて育っていく「さし芽」のようなことが、どんな種類でもほぼできるのが多肉植物のすごいなと思うところ。
根だしをするかどうか問題とどうやって根出すかという問題
ビギラータニラーがまあまあの確率でぶつかる問題だと思います。私も悩みの種でした。まず、切った苗の切り口を乾かすかどうか問題。それと、根が出てくるのを待ってから土に植えるか、そのまま土の上にポンと置いて根が張るのを待つか、という問題。これはもう千差万別で、好みというかそれぞれの環境などなどで上手くいく方法が違うし、どれが上手くいくかをいろいろ試して見つけていくしかないのですよね。
個人的には根が出たのを確かめてから土に植えたいのですが、そのまま放っておいても、なんだったら土に置いておいても、根はなかなか出てきません。葉ばかり枯れていって、悩みの種でした。カット苗の育成が上手くいかなければ大変です。
しかし、最近見つけた動画に面白いものがありました。私は勝手に「ヒヤシンス方式」と読んでいますが、何か空き瓶などの容器に水を入れて、その上に水面から少し離して苗を置くという方法。イメージしていただきたいのが、昔小学校などでよくあったヒヤシンスの水耕栽培です。あの、球根のあるところがカット苗になっている感じ。苗の径が瓶の口より少し小さければ成り立つわけですから、別にあの独特のくびれは必要ないわけです。
苗ごと密閉して蒸らすという方法もあるそうですが、そもそも多肉の生育には風通しが大事。ちょっとリスキーだと思いました。では、湿気を感じなければいけない場所だけ湿気に触れさせる、という意味でこれは理にかなっている気がしたのです。
もちろん、光量や温度など、他の要素も必要かとは思うのですが、試してみてもいいのではと、この春はカット苗をヒヤシンス方式にしています。そしてこれなら、土を持ち込まなくていいので、部屋の窓辺でもOK。
決定打まで後一歩!
結論から言いますと、この方法は、私の根出しとしてとっても合っていました!部屋の明るい場所に並べておくと、見た目もとても可愛いのです。これまでほぼ全てのカット苗が発根し、いくつかはもう土にデビューできました。
ただ、一つだけ苦戦している苗があります。「ヘレナ」という名前の苗です。去年の春からある苗ですが、元々カットするつもりは全くありませんでした。ところが、植え替えているときにごそっと根が取れてしまったのです。水が十分切れていなかったせいか土が重く、張り巡らせた根が塊で取れてしまったのです。結果、カット苗に。
これだけが、未だ根を出しておりません。勝率で言うとものすごいヒヤシンス方式なのですが、この予期せぬカット苗には覚悟がなかったのか(どんなや)、ぐずぐずしとります。ヘレナより後にカットになった苗も、もう根を出しているのです。
この子さえ根を出せば、4月12日現在の根出し率100%なのです。ちょっと頑固な感じがする苗でも、ヒヤシンス方式なら大丈夫!という決定打になるはずなのです。がんばれヘレナ。
100%が完全に正しいとは思いませんが、ヘレナは保険かぶのない一人っ子苗なので(そう言うのに限って根が取れちゃう)、なんなら一番根が出て欲しい子なのです。そういう機体もあいまって、ヘレナには根を期待しています。ヒヤシンス方式、君ならできる。
何はともあれ、ヒヤシンス方式はすごい、という話でした。
※今回は、あくまで私の生育環境でのお話です。全てのカット苗の根だしとして全てのタニラーさんに合うかどうかは分かりません。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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