お菓子づくりの再現性の難しさ
こんにちは。30代主婦のtsumugiです。
30歳で製菓衛生師を取得して焼き菓子販売などをしていました。
現在は1歳の子の育児をしているため休止中です。
焼き菓子販売をしていた頃に感じていたことを書いていきたいと思います。
美味しいお菓子をつくること。
それは手順通りにやればできる気がします。
もちろん作業の手早さ、細かさなど何度も練習しなければうまくいかないこともあります。
でも作業力がついても毎回毎回同じ品質のお菓子をつくることは難しい。
焼き菓子販売をしていた頃、ひしひしと感じていました。
同じ品質のものをつくるということ。
それは材料の時点から同じ状態であること。
生鮮食品の場合は信頼できるところからの仕入れでないと品質を安定させることは難しいです。
加工食品の場合は同じものを購入すればほぼ品質も同じと言えるかと思います。
材料集めの次は自分で作業をするとき。
全て同じ状況でできるでしょうか。
私は焼き菓子を主につくっていましたが、バターの扱いが特に難しい。
温度が低すぎてもだめ、高すぎて溶けてしまうともう戻すことはできません。
卵の温度もバターに影響します。
常温に戻すとはよく言いますが、温めすぎると混ぜた時にバターが少し溶けてしまうのです。
ひとつひとつの状態を見極める。
最終的な品質を安定させるためには、気温や湿度を考慮し、材料の状態や、それらを混ぜていったときの状態をしっかり確認して進める必要があります。
工場のように気温や湿度の管理もできるのであれば、この工程は何分、次は何分、と作業の一定化だけである程度同じ品質のものができるかもしれません。
しかし小さな工房、キッチンでつくる場合には常に緊張感を持って状態を見極めていかなければならないなと感じています。
特に「温めすぎ」たり、「混ぜすぎ」たりするともう元の状態には戻せないというところは難しい…。
何度も何度もつくることでこの見極めの感覚もより養われていくと信じています。