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30代から製菓衛生師を目指す話(通信教育を選んだ理由)
こんにちは。tsumugiです。
私は、30代で製菓衛生師を志して通信教育に申し込みました。
製菓衛生師になる方法となぜ通信教育にしたかについてまとめておきたいと思います。
製菓衛生師とは?
製菓衛生師とは、製菓衛生師法で定められた国家資格です。
製菓衛生師は、都道府県知事の免許を受け製菓衛生師の名称を用いて菓子製造業に従事する者であり、製菓衛生師法(昭和41年法律第115号)により定められた名称独占資格です。
製菓衛生師の資格を定めることにより菓子製造業に従事する者の資質を向上させ、公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的としており、製菓衛生師の免許は、都道府県知事が行う製菓衛生師試験に合格した者に対して、各都道府県知事が付与します。
つまり、まとめると以下のとおりになります。
・製菓衛生師法により定められた国家資格
・名称独占資格であり、資格のない者が名乗ることはできない
・免許は、都道府県で行われる製菓衛生師試験に合格することで取得できる
そして、製菓衛生師の資格を定めた目的については、
「菓子製造業に従事する者の資質の向上、公衆衛生の向上及び増進に寄与すること」
とされています。
つまり製菓衛生師は、菓子製造に対する知識や技術、公衆衛生、食品衛生など衛生面での知識が求められることになります。
ちなみに、菓子製造業を営むには施設ごとに食品衛生責任者の設置が必要ですが、製菓衛生師の資格を持っていれば食品衛生責任者となることもできます。
製菓衛生師になるには?
受験資格の取得
製菓衛生師になるには、試験の受験資格を得た上で、試験に合格する必要があります。
製菓衛生師の受験資格は、義務教育を終えた後に、以下のいずれかを満たせば取得できます。
・厚生労働大臣指定の製菓衛生師養成学校で1年以上知識、技能を修得
・2年以上菓子製造業で勤務
厚生労働大臣指定の製菓衛生師養成学校とは、基本的には製菓専門学校となります。
製菓専門学校の中でも製菓衛生師の受験資格を得られるコースとそうでないコースがあるので、資格を取りたい場合には注意する必要があります。
試験概要
製菓衛生師の試験概要については以下のとおりです。
受験地 各都道府県
受験科目 衛生法規、公衆衛生学、食品学、食品衛生学、栄養学、製菓理論及び実技(実技については和菓子、洋菓子、製パンから一つ選択)
合格基準 全科目の総得点が満点の6割以上かつ0点の科目がないこと
合格率 60~80%
試験は各都道府県で行われるため、全国一律の問題ではありません。
また、受験地の指定はなく、県をまたげば1年に何度でも受験することができます。
通信教育に決めた理由
私が通信教育で製菓衛生師を目指すことにしたのは、学費と通学・受講にかかる時間が短いことが主な理由です。
・学費が安い
全日制の製菓専門学校は、一般的に年間で100万円以上の学費が掛かります。通信教育では、20~30万円程度の学費で通うことができるため、大きなメリットとなります。
・通学距離をあまり気にしなくて良い
これは住んでいる場所にもよりますが、近隣に製菓専門学校がない場合、通学費や時間をかけて通うことになります。通信教育であれば、スクーリングを除いて基本的に自宅で勉強をすることができます。
・他のことにも時間を使うことができる
製菓衛生師の試験科目を中心に勉強を行っていきますが、学校に全日で通うことと比べると、時間的な余裕があります。仕事をしていたり、家事に追われている場合も、ある程度の時間を見つけられれば勉強を進めることができます。
ただし、通信教育にはデメリットもあると感じています。
・実技を身に付けづらい
全日制と比べると、実習の時間も短く、ほとんど通学しない分、先生への質問もしづらいです。
通信教育のなかでも質問をする手段は設けていただいていますが、通学して実習を行うのと比べると、実技が身に付きづらいのかなぁと思います。
(学費も全然違うので、当たり前といえば当たり前ですが…。)
通学の目的が「限られた時間で資格取得に最低限必要な知識、技術を得ること」であれば通信教育でも良いかと思いますが、在学中にさらに上の技術取得を目指すのであれば全日制の方が良いと思います。
・時間が自由な分、だらけやすい
きちんと計画が立てられればいいのですが、自分で決めた時間でしっかり勉強をする、というのは思ったより難しいです。
また、スクーリング(学校に行き講義、実習を受ける)の時期になれば仲間もできるかもしれませんが、通信教育の間は孤独です。。
・通信教育といえども、通学もしなければいけない
これはデメリットというより、社会人が製菓衛生師を目指す難しさだと思いますが、製菓衛生師養成カリキュラムにあたる講義は学校に受けに行かなければいけません。
私は、通信教育で製菓衛生師を目指せる学校が県外にしかなかったため、まとまった期間で県外の学校に通学することにしました。
スクーリングを夜間にやっている学校もあるため、日中に通学するのが難しい場合はそのようなところを選択するのも一つの手かなと思います。