わすれさられたもの
わたしは わすれられている
ちいさなころ まいにち わるぐちをいわれた
「ふくの いろが きらい!」
「へんな しゃべりかた。」
ナイフで さされたみたいに うごけなくなった
けど みんな わたしをわすれている
ちゅうくらいのころ まいにち いじめられた
「おい うんこ!」
「まじで きもい。」
「ナルシスト。」
ひとが こわくなって そとに でられなくなった
けど みんな わたしをわすれている
おおきくなってからも かわらなかった
「はだ だけは まともだな! はだ だけ!」
「はい と わかりました いがい しゃべるな!」
ふつうに はたらけなくなった
けど みんな わたしをわすれている
わたしを わすれなきゃ じぶんが なにをしたか かんがえてしまうから
みんな いまごろ わたしをわすれている
そして しあわせに いきている