見出し画像

覆面駒習作12

問題

ルール説明

【覆面駒】
種類が不明の駒。着手の合法性、攻方王手義務を満たせる可能性があれば、それを満たしているものとして手順を進めることができる。駒種が確定すると通常の駒に戻る。
[補足]
・透明駒と異なり所属・位置は判明している。
・手順表記上「成」は指定できるが、「生」は指定できない。つまり、移動についての情報と、駒が裏返ったという情報は与えることができる。
・初形が合法局面であることが仮定される。つまり、駒の枚数が正しいこと、行き所のない駒や二歩がないこと、(受先形式でない場合)受方玉に王手が掛かっていないことを推論に含められる。
また、特に指定のない限り標準駒数であることも推論に利用できるが、ルールから明らかでない限り双玉・単玉両方の可能性がある。
・フェアリー駒を使う作品の場合、特に注釈がなければ通常の駒以外に、初形に存在するフェアリー駒にもなれる。

WFP作品展登場ルール一覧

詳しいルール説明を書きました。よろしければ下記もご参照ください。

解答

$$
\boxed{37▲、\begin{cases}
57玉、58▲  \ 迄3手\\
46玉、35▲  \ 迄3手
\end{cases}}
$$

3筋方面に逃げられると捕まらないので、初手は37▲と打ちます。この着手が王手なので、37▲は飛車または金となります。2手目は玉を逃げるしかありません。

2手目57玉とすれば、この手の合法性から攻方37▲が飛車でないので、37▲=金となります。3手目は85の覆面駒で58▲と王手を掛ければこれは馬なので、詰みとなります。

2手目46玉とすれば、逆に攻方37▲が金でないことになり、つまり37▲=飛となります。3手目は85の覆面駒で35▲と王手を掛ければこれは龍なので、詰みとなります。

変同を利用して下記の対比を表現しています。
細かいですが、駒種の判明の仕方も揃っています。

$$
\def\arraystretch{1.5}
\begin{array}{c|c|c}
   \small{2手目} & \small{57玉} & \small{46玉} \\
\hline
   \small{37▲} & \small{飛車でないから金} & \small{金でないから飛車} \\
\hline
   \small{85▲} & \small{馬として利用} & \small{龍として利用} \\
\end{array}
$$


覆面駒を使用した他の作品は下記のマガジンにまとめています。よろしければご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?