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「野球の神様は、なぜ微笑まなかったのか?」 夏の甲子園をかけた決勝戦、聖愛高校の激闘を振り返る。

世界中の子どもたちをワクワクさせる!
メンタルプロコーチの津村柾広(つむちゃん)です👍

決勝戦。勝てば甲子園!

弘前学院聖愛高校はこれまでに2度、夏の甲子園に出場しました。
優勝が決まった瞬間の歓喜、感動、祝福、嬉し涙、抱擁、握手・・・、
とにかく最高の瞬間をみんなと分かち合う至福の時です。

一方で、決勝に進出して敗れた経験はこれまでに3度。
負けた瞬間は言葉も出なくて、選手に温かい言葉をかける余裕すらありません。
とにかく終わったのだ・・・と自分自身に言い聞かせるのが精一杯です。

2024年7月22日、夏の甲子園をかけた青森大会の決勝が行われました。

弘前学院聖愛高校vs青森山田高校。
青森山田は春のセンバツで全国ベスト8。今大会の大本命です。
聖愛高校は春の青森大会で青森山田に勝って優勝。実力伯仲の対決です。

青森は梅雨明け前なのに連日の猛暑で、7月22日も午前中から30度を超えました。しかも、岩木山から吹きおろす強風が球場周辺の樹木を揺らしていました。

青森山田の先発は桜田くん。
昨秋の東北大会決勝で八学光星をノーヒットノーランに抑えた好投手。
聖愛高校の先発はエースの吹田くん。
188センチの長身から快速球を投げ込みます。

聖愛は桜田くんの立ち上がりを攻めて待望の先制点を上げました。
さらに、2回に替わったエース関くんからも2点目を取りました。
吹田くんの粘りの投球で青森山田に1点も与えず。2対0で5回を終了しました。

後半に入り、聖愛が3点目を取れば、甲子園が見えてきます。
ところが野球の神様は、私たちに大きな試練を突きつけてきました。

踏ん張っていた吹田くんに疲れが見えました。
ボールがコースを微妙に外れるようになり、苦しい投球を強いられました。

ツーアウト満塁。バッターボックスには青森山田の1番バッター佐藤くん。
吹田くんの渾身のボールは佐藤くんのバットの芯を外して、
高々と内野フライになりました。
よしっ!!聖愛の応援スタンドから喜びと安堵の声が聞こえてきました。

高々と舞い上がったフライは、岩木山から吹きおろす強風に煽られて
ボールを追いかけた三塁手と一塁手と捕手の真ん中に流されました。
あ〜〜〜。喜びと安堵の声は一瞬で、落胆と失望の声にかき消されました。

落胆したのは、応援席だけではなく。聖愛の選手たちも一緒だったでしょう。
特にマウンドの吹田くんの心境を想像するのは難しくありません。
それでも表情ひとつ変えず、吹田くんは全力でボールを投げ続けました。

仕切り直して、一番自信があるストレートで勝負しました。
低めに投げたストレートは、
命拾いした佐藤くんのバットの真っ芯に当たりました。

あっ〜!!!
打球がレフトスタンドに落ちた瞬間、応援席から悲鳴が上がりました。

満塁ホームランで聖愛が逆転されました。
青森山田のエース関くんからは、2回以降はヒットを1本も打てていません。
試合は4対2で、9回へ。聖愛はいよいよ追い詰められました。

しかし最後まであきらめない!それが聖愛の野球です。
9回ツーアウト1、3塁。バッターボックスには聖愛の4番原田くん。
球場は異様な緊張感に包まれ、両軍の応援席のボルテージは最高潮でした。

原田くんの打球は三塁手の頭上をライナーで抜けました。
やったー!!!私は席を立ち上がり、大声で叫んでいました。
いけ〜!!!同点だ!!
三塁ランナーに続いて一塁ランナーもホームに生還しました。

聖愛が土壇場で追いつきました。これが聖愛の野球です。最高でしょ!

ところが、審判団が何やら協議した結果、エンタイトルツーベースの判定に?
三塁手の頭上を超えた打球はファウルグラウンドを転がっていき、
そのままグラウンドと外野席の間にある鉄の扉の隙間に挟まったらしいのです。

ボールが扉に挟まる?そんなの今まで見たことがありません。
嘘でしょ?嘘だって言ってくれよ〜。
還暦を間近にして駄々をこねている自分がいました。

この日、2度目の不運は、聖愛にとってあまりにも残酷で強烈でした。

青森山田の関くんは、この判定で息を吹き返しました。
緊張でガチガチだった表情が、キリッとした武者の表情に変わりました。
次のバッターに投げたボールは、この日一番勢いがありました。

三振。ゲームセット。

弘前学院聖愛高校は健闘及ばず。準優勝で幕を閉じました。
つい5分前には同点に追いつき、歓喜の中にいたはずなのに・・・。
なんという落差。野球の神様に抗議文を1000通ぐらい出したい気分でした。

言葉を失っていた私に、勇気と元気を与えてくれたのが、聖愛の選手たちでした。一番悔しかったはずの選手たちが、爽やかな表情で閉会式に並んでいました。
最後にダイヤモンドを1周するとき、私たちがいる応援席に向かって、
帽子を脱ぎ、満面の笑顔で手を振ってくれたのです。

私の荒んだ心が一瞬で晴れ渡りました。
「ありがとう!聖愛の選手たち」なんて素敵な若者たちだろう!!
彼らと共に、この瞬間を味わえたことが、嬉しくて誇らしい気持ちでした。

4度目の決勝敗北は、かつてないほど悔しい試合でした。
この試練にどんな意味があるのか?
きっと、何かを試されているに違いありません。

私たちは絶対にあきらめませんよ。
来年は野球の神様に笑ってもらいます。絶対にね👍

*なので、野球の神様への抗議文はひとまず書かないことにしました(泣)


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・青鳥特別支援学校の甲子園への挑戦!いつか必ず1勝しよう編

・愛媛県は未来マップのホットスポット。学校でコーチングを広める、みすずさん編

・プロジェクトXを観て、トモエ学園の小林校長先生に感動したよ編

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