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「自律とは誰かの力を借りるスキル」 聖愛高校野球部のタイガ君とムサシ君の自律へのチャレンジにいいね〜👍
世界中の子どもたちをワクワクさせる!
メンタルプロコーチの津村柾広(つむちゃん)です👍
高校野球秋季青森県大会が開幕しました。
この大会の優勝・準優勝・3位のチームは秋季東北大会に出場できます。
そして、東北大会を勝ち上がると、
来春の選抜甲子園に出場できる可能性が出ます。
弘前学院聖愛高校の選抜甲子園チャレンジがいよいよ始まりましたね!
さて、聖愛高校の新チームには、とても個性的な選手がいます。
右の本格派投手のタイガ君は、力強いボールを投げる才能豊かな選手です。
ところが、秋季大会前の地区リーグ戦ではベンチ入りしていませんでした。
実力的には当然ベンチ入りできる選手なのに、
「なぜ?」と私が疑問を持ちました。
ベンチを外れた理由は故障や不調ではなく、
チームの規律を守れないから・・・でした。
聖愛高校は「主体性ある自律した若者の育成」を最重要目標に掲げています。
そのために、チームにはいくつかのルールが明文化されています。
そのルールを守れない部員は、チームの代表として試合に出ることはできません。いくら野球の技術が高くても、
チームの規律を守れなければベンチを外れることになります。
タイガ君の場合、毎日提出することになっている
野球日誌を提出していませんでした。
「タイガ君、自分の現状をどう思ってる?」私は彼と話してみました。
「悔しいです。情けないです。現状に納得できません」
彼はとても素直に話してくれました。
「提出物を出すことはとても大変なことかな?」
「いいえ・・・。誰でもできることだと思います」
「どうしたら提出できる?」
「今日から心を入れ替えて頑張るしかありません」
監督や部長から聞いた事前情報では、
毎回「心を入れ替えて頑張る」と言うらしいのです。
だけど、三日と続かない。
結局、すぐに元の状態に戻ってしまうそうです。
どうやら、タイガ君は提出物を期限どおり出すことに苦手意識があるようでした。私はこの件を、彼の人間性の問題というよりも、
彼の気質的な特徴ではないかと見立てました。
誰にでも苦手なことはあります。
その苦手なことを続けるのは至難の業です。
「頑張り方を変えてみよう。これまでとは違うやり方を試してみよう」
私はタイガ君に誰かサポートをつけることを提案してみました。
彼が期限どおり提出できるように、見守り応援する人が必要だと思ったからです。
「誰にだったらお願いできるかな?」
「ムサシになら頼めるかもしれません」
ムサシ君はチームリーダーの一人で、コミュ力と主体性を持った優秀な選手です。
「タイガ君の成長のためにサポートしてもらえないかな?」
私とタイガ君は、ムサシ君に頭を下げてお願いしました。
「いいですよ!僕もタイガに成長してもらいたいと思っていました」
ムサシ君の優先課題は自分のパフォーマンスを上げることです。
だけど、タイガ君の成長のために、
彼の貴重な時間を分けてくれることになりました。
サポートの方法はムサシ君に一任しました。
とにかく期限どおりに毎日提出すること。
内容はともかく、まずは提出することです。
私は時々「続けているかな?」と、二人にメッセージを送り確認するだけです。
「続いています!」
「今日も提出しました」
そして3週間が経ちました。
秋季大会初戦。
先発マウンドにはタイガ君が立っていました。
長身から投げ下ろす速球には威力があり、
キレ味鋭いスライダーにバットが空を切りました。
ムサシ君は4番バッターとしてスタメンに入り、
先制のタイムリーを打ちました。
二人の活躍もあって、聖愛高校は大事な初戦に勝利しました。
かつて、オランダの教育学者の先生から教えてもらいました。
「自立とは、なんでも自分一人でできるようになることではありません。自分ができないことや苦手なことを知り、誰かに支援を求めることが本当の自立です」
自立のためのスキルが自律。
自律は自分を律するメンタルと他者の協力を引き出すコミュニケーション力。
タイガ君とムサシ君、それぞれが自律のスキルを学び、
素敵な若者になってほしい。
野球というスポーツをとおして成長する姿。次戦が楽しみすぎますね〜👍
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