うたびと -今、一番書きたいこと-
ひとり身の今日も生きよと葛湯かな
湯気にうつるは御恵の深き
最初に書いたジェンダーとかセクシュアリティの話、少しずつまとめてはいるんですがなかなか納得のいく形にはならなくて。
と言うか、そこをなんとかきちんとしないことには先に進めないことも分かってはいるんですが、今の興味関心とは若干ずれているんですよね。
そんな訳で、今、興味関心の高いことを優先してみます。
今、一番の関心は俳句と短歌です。
以前に詩を書いていたことは初めに述べたとおりですが、書いていくうちに具体性を保ちながらもできるだけ焦点を絞って書いていきたくなりまして。
まず出会ったのが短歌。それから、更に言葉を削ったものとして俳句に出会いました。
定型の俳句は、五・七・五の十七音。そこに、季語を入れて詠む。
とてもシンプルで、それゆえに奥深くむずかしく、苦しくて楽しくて気持ちのいい表現形式です。
私には、集中力の持続がむずかしいという障がい特性があります。
このため、長い文章を読むのにとても体力が必要です。
その意味でも、短い俳句はとても私に合っています。
短歌は、五・七・五で一旦表現を完成させた上で、七・七を使って補足説明ができます。上の句だけでは言い足りない場合に下の句で付け足しができるので、私にとっては短歌の方が作りやすいです。
それでも、工夫をこらして言葉のひとつひとつを研ぎ澄まして詠む俳句はとても楽しいものなのです。
母の忌やおさくら炊いて初諷経(はつふぎん)
肴の香勝つも負けるも初わらひ
錫婚やグラス二対の賀状かな
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