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【小1の壁】予想される壁を逆算し、平準化して日常に落とし込む
育児中の働く親にとって、「小1の壁」はなんだかとても難関そう。
「妊活」「出産」「保活(出産の前から対策する場合も)」の次にくる、「育児の壁」のひとつです。
「育児の壁」とは
育児における「小1の壁」のような壁は、子どもの成長に伴うライフステージの変化により、親が直面するさまざまな課題を指します。
これらの壁は、子どもの年齢や学校の進級に応じて異なる形で現れます。(小3の壁、小4の壁、思春期の壁・・・)
今日はまず小1の壁について。(残りの壁はまたおいおい・・・)
小1の壁とは
子どもが小学校に入学する際に、保育園時代よりも預かり時間が短くなるため、仕事と育児の両立が難しくなる問題です。
保育園に比べて、学校の預かり時間が短いことにより、親が仕事を調整する必要がある。学校行事や宿題のサポートが増える。学童保育の利用が必要になるが、預かり時間が短い。・・・などなど。
地域や働き方にもよりますが、未就学児の保護者(特に第一子)を育ててているとぶつかる課題です。
私は、上の子の年長時に下の子が一歳児クラスに入園した年に育休から復帰したのですが、その1年間は、「来たる小1の壁に備える」年でした。
子育てに完璧はないし、子どもも大人も「新しい環境に初めは不慣れがデフォルト」ですが、「入学前のシュミレーション」を逆算して平準化し、日常に落とし込むことで、だいぶスルリと抜けられた気がします。
第一子がまぁまぁ馴染めたら、第二子は、きょうだいの性格の違いと先生の対応の違いを意識しておけば、第一子の時よりも省エネでも大丈夫。
まずは、ネットや(当時は日経DUALを愛読していました)、先輩保護者さんたちからの情報を集めて、具体的な内容に備えます。
※完璧にする必要は一切ありません!なんとなく、の心構えで十分。
小1の壁の具体的な内容
生活リズムの変化: 小学校の時間割に合わせた早起きや長時間の授業。
学習環境の変化: 幼稚園や保育園と比べて、学習内容が増え、授業スタイルが変わる。
人間関係の変化: 新しい友達や先生との付き合いのスタート。
保護者の関与: 学校からの連絡事項や宿題、PTA活動など、親の関与が必要な事項が増加。
放課後の過ごし方: 学童保育の利用や、放課後に一人で過ごす時間の管理。
未就学段階で準備できること(一般的な対策含む)
規則正しい生活習慣の確立
毎日同じ時間に寝起きする。
きちんと朝食を摂る習慣をつける。
基本的な自己管理能力の育成
トイレや着替えを自分でできるようにする。
自分の持ち物を管理する練習をする。
学習への興味を育む
数字や文字に触れる機会を作る。
絵本の読み聞かせや簡単なクイズを通じて、知的好奇心を刺激する。
コミュニケーション能力の向上
他の子どもや大人と一緒に遊ぶ機会を持つ。
「ありがとう」や「ごめんなさい」を自然に言えるようにする。
自立心の促進
簡単な家のお手伝いをさせる。
一人でできることを増やし、達成感を感じさせる。
外出時や公共の場でのルールやマナーの理解
手を繋いで歩く、静かに順番を待つなどの練習。
親子で小学校への訪問や行事の参加
入学前に小学校の見学や行事に参加して、雰囲気に慣れさせる。
親のサポート体制の確認
勤務先との勤務時間の調整や、親族などの協力体制を確認する。
(上記に加え)個人的に、しておいて良かったこと
・登下校シュミレーション
時間がある時(たまたま育休中)に、登下校の時間の様子を観察したり、上の子と一緒に登校時間に通学路を歩いたりしました。「小学生、いいね、楽しみだね」と子どもに声をかけ、通学路に慣れました。
・公営・民間学童の情報収集
年少くらいから、情報収集したり、面談を受けたりしました。人気の民間学童は、年長からの申し込みでは入れないことが多いです(下の子の場合は、きょうだい枠があるところもありますが)。
・家族の年齢一覧表を作り、働き方を整える。
年長(育休復帰)の時に昇任試験を受けて合格し、「来年は小1で大変なので、その年を抜けてから頑張ります。」と明言し、異動タイミングについての相談を上司にしました。
子どもが小さいうちに昇任試験を受けるのは大変かなとも思ったのですが、実際には、制約条件が多い方が頑張れたり、サポート体制も受けられたりすることもありました。
そして、時短の時間を少しずつ短くし、フルタイムに戻していきました。
小3タイミングで昇任したのは、親子ともども色々慣れてきていたところもあり、「前倒し」で準備をしたのは良かったです。
・(上の子の)小1の時に学校の役員やボランティアを積極的にした。
学校のことも知れるし、先生や保護者の方とつながれて良かったです。下の子の時は、上の子の貯金(?)で食いつないでいて、あまり役割をしていませんが・・・
ただ、これも結構時間を使うので、「働き方を整える」ことは大切です。
当時はあまり在宅勤務もありませんでしたが、今は、在宅勤務を夫婦でどう活用するか、も事前に検討できますね!
それから、結果論ですが、上の子の保育園選びの時に、距離や倍率ではさほど違わなかった2つの保育園で迷い、どちらも体験(一時保育など)した結果、通学路の途中にある、校区内の保育園の方を選択したのは、楽しく過ごした保育園の先生たちにも見守られながら子どもたちも自然に登校できたので、とても良かったなと思っています。(保育園生活を、穏やかに過ごすのが前提ですが)