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パインぱん、な夏③
パインぱん、な夏③
まずはアイスコーヒーを一口。氷少なめがちょうど飲みやすい。
フルーツサンドは白いパンに一種類ずつのフルーツがサンドしてあった。桃の薄いピンク、キウイのグリーン、パインの黄色がカラフル。クリームは少し真っ白ではなくクリーム色っぽい。
「いただきます」
小さく手を合わせて、桃サンドからかぶりついた。
あーそうか、クリーム色っぽいのは少しカスタードが混ぜてあるのか。
自然な桃の甘さとバランスいい。
気をつけないと桃がこぼれ落ちそう。
失態を泉くんに見られたら恥ずかしいし、
中学の時の同級生の誰かに広められたりしたら最悪だ。
そうだ!1年と時も同じクラスって、思い出した!泉くんて、アイツとわりと仲良かったような気がしてきた。もしかして、アイツと別れた話知ってるのかな?それでニヤけてた?
くぅーーーっ!!
泉くん、いや泉の株、急降下。
上手に桃サンドを食べ切り、一旦ブラックコーヒーでリセットする。
はい、次!
パクっ。!!キウイあまーい♡おいし!
ん?!これ、クリーム、ちょっとヨーグルト入ってる気がする。さわやか〜!
キウイサンドも何ひとつこぼさず食べ切った。
フルーツサンドはこんなに美味しいけど、泉がバイトしてる限り次はないな。
もう二度と食べられないかもしれないから、よく味わおう。
ブラックコーヒーを飲む。少しぬるくなって苦さが増していた。
つづく
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